基準値0をどこにおくか

基準値0をどこにおくか

シロハ便り 第156号 2022年1月

 

基準値0をどこにおくか

 

 今年は寒いですね。 ここ数年で、一番寒く感じます。

 

 しかも、急に気温が変わるので、その変化の大きさに参っている人も多いのではないでしょうか。

 

 冬の寒波と高気圧が重なると、血圧が高くなります。 毎年言っていますが、ヒートショックには充分注意してください。

 

 それと、急に血圧が上がると、普段高血圧でない人でも、頭痛がしたり眩暈が起きたり、筋肉が攣ったり、様々な不調がでやすいです。

 

 冬の寒さは、けっして甘くみないこと。 ちょっと外に出るだけの時でも、ちゃんと防寒をすることを、しっかり守ってくださいね。

 

基準値0をどこにおくか

 

 自分の今日の調子は、どうですか? 普通と思っている、あなたに質問です。 絶好調!と自信を持って言えるか? はっきりと、ここが調子悪いと言えるか? どうでしょう。

 

 中には、すっごく疲れているのに、普通と思っている人もいるかもしれません。 ちょっと腰が痛いけど、いつものことだと思っているかもしれません。

 

 何を言いたいかと言うと、あなたの調子の基準値“0”をどの地点に置いていますか、ということです。

 

 すごく体が軽くて調子がいい状態を基準値0としたならば、今のあなたの体の重さはどのくらいでしょうか? 調子のよい地点を0として、今の体の重さを1〜10で表現したら、どのあたりになりますか?

 

 10が、すごく重くて辛い状態です。 1とか2くらいなら、まあまあ調子のいい方でしょう。 全く重さがなく絶好調が、0の地点です。 本来のあなたの良い状態、一番望ましい状態です。

 

 自分の今の状態を数値化できることって、すごく大事なことらしいです。 10がすごく重く、0が絶好調に軽い状態ならば、今の自分の体の調子や重さは、数値で表すといくつでしょうか。

 

 ここで一番大切なことは、0は絶好調の状態だと、自分で認識しているかということです。 普段から、すごく疲れているのに、それが普通だと思っていると、その状態が基準の0だと勘違いしている可能性があります。

 

 基準の0が狂っていると、普段よりちょっと調子が悪いなと思う時は、絶好調が0だとした時の8くらい調子が悪い状態になっているかもしれません。

 

 健康を維持するということは、この基準値0を正確に認識していることが、極めて重要だと思うのです。 肩がこっているなと思っても、いつものことだと放置していると、肩がこっている状態が自分の基準になってしまい、脳もそこを普段の状態だと認識してしまうので、それ以上危険な状態になってもすぐには気が付いてくれません。

 

 そんな状態が続くことで、状態が悪化し、頭痛になったり眩暈になったり、もっとひどくなると突発性難聴や耳鳴りに飛び火してしまいます。

 

 ちょっと腰が痛いな、でも動いているうちに感じなくなっているから大丈夫、と放置しておくと、腰が痛い状態を基準にしてしまいます。

 

 すると脳も腰が痛くてもいつもの事、普段通りとして、そこを基準にしてしまい、修復をかけずに状態を悪化させてしまいます。

 

 その結果、ギックリ腰や坐骨神経痛に飛び火して、何をしてもなかなかスッキリとは治らない慢性腰痛になっていきます。

 

 自分の普通と思っている基準値0が絶好調ではなく、どんどん悪い状態の方へ基準値が移っていってしまうのは、我慢のしすぎによるものです。

 

 ちょっと痛くても我慢してやってしまうとか、鎮痛剤で痛みを抑えて頑張ってしまうとかを繰り返していると、脳が脳内麻薬で神経を麻痺させてしまいます。

 

 すると、そこが基準値0になってしまって、絶好調とはかけ離れた、よくない状態を普通の状態としてしまいます。

 

 そこでさらに負荷が積み重なり、どうにもならなくなった時には、薬も効かず、電気や超音波を当ててもその場しのぎで、マッサージをしては悪化し、ストレッチや筋トレで決定的に壊すという結果になります。

 

 そうなってしまったら、改善させるために取れる選択肢は1つしかありません。 まず現状認識させること、自分が普通と思っている状態が、いかに悪い状態なのかを知ることです。

 

 これが出来るのが、上部頸椎カイロプラクティックであり、僕が行っている施術です。 だから、今、普通と思っている基準値0の自分の状態が、いかに悪いものなのかを痛み共に認識させます。

 

 まずは、それを知ることで、半強制的に、今より良い状態があることを、体と脳に思い起こさせます。 そして、回復を促していき、自分の思っていた基準値0が、本当は8であったことを思い出させ、そこから6とか4とか、基準値を絶好調の0の地点に近づけていきます。

 

 ゆえに、施術を定期的に受けておられる方は、自分の調子の基準値が0に近づいていくので、ちょっと調子が悪くなっても、8から9にいくのと、4から5へいくのでは、出てきた症状の重さに差がでます。

 

 だから、基準値が0に近くなればなるほど、ちょっと調子が悪くなっても、回復が早くなる傾向にあり、症状が出たとしても、一番悪かった状態までは悪化せずに済むようになります。

 

 なので、今、痛みがあるとか無いとかで、状態が良いとか悪いとかは言えません。 痛みがあることより、痛みを感じない方が、よほど悪いといつも言っていますが、それがこの意味です。

 

 状態が8で痛みを感じないより、2で痛みを感じていた方が、ずっとずっと良い方に近い。 そして、自分の本当の基準値、絶好調の0を知っていれば、非常に効率よくメンテナンスや運動や筋トレも出来ます。

 

 僕が、調子の悪いときに、運動や筋トレは絶対にやるなと言っているのは、状態が8や9で痛みを認識しづらい人が、それでも体の重さとか辛さがあるのに、動かないと動けなくなるという間違った強迫観念のもと、10とか11の気合を入れて運動や筋トレをやっても、壊れるだけだからです。

 

 基準値が絶好調の0地点だと知るようになれば、本当の意味で、体から運動欲が出てきます。 動きたい、運動したいという欲求です。

 

 その状態ならば、どんどん運動や筋トレをやっていいし、やるべきだと思います。 基準値の0地点が、自分の絶好調の時であると自覚できているならば、ちょっと調子が悪くなったりしても、すぐにそれを認識して回復していくので安心してどんどん体を動かしていいと思います。

 

 いつも疲れていたり、いつもどこかが痛かったりしていて、それが自分の基準値0にしてしまうことが、一番問題を大きくしていく原因ですので、がまんせず、もっと自分の体調にわがままになって、痛い時には痛いと、辛い時には辛いと主張していいと思います。

 

 自分の基準値0が絶好調の地点になったら、もっと楽にがんばれる体になっていると思います。

 

おすすめ

 

 いつも皆さまに、施術の後にお休みになって頂いていますが、その時に使っていた布団を変えました。 羽毛布団からシンサレート布団にしました。

 

 シンサレートとは、繊維がとても細かくて、温かい空気の保温力が高く、羽毛より軽くて温かいということで、人気が出ている物です。

 

 僕も使っていますが、軽いので楽なのと、やっぱり温かいと思います。