自律神経

ゆっくりゆっくり

シロハ便り第40号 2012年5月

 

ゆっくりゆっくり

 

” 木の芽の時期は気の病に気をつけなさい“

 

という格言があるそうです。

 

冬から春に季節が移り
草木の新芽が芽吹く時期は

 

環境の変化の大きい時です。

 

気温や気圧が大きく変化するこの時期には

 

自律神経のバランスに
大きな変動が起こります。

 

その変動についていけないと
自律神経のバランスが崩れ

 

気の病や様々な不定愁訴になって現れてきます。

 

そんな時期だからこそ

 

たまにはのんびりゆっくり新緑を楽しむ時間を
もつことも、大切なことだと思います。

 

→(レジーナに2泊の旅行まであと2週間)
そんなわけで、ちょっとのんびり遊んできます^^;

 

ゆっくりゆっくり

 

[ゆっくりでいいの] ブログ村キーワード

 

あまり、医学界では
自律神経についての研究は盛んではないようで

 

まあ、薬を出して

 

あとは心療内科や精神科へ回してしまえという
事務的な流れで落ち着いているように思います。

 

そんな中

 

「お医者さんが、よくこんな本を書いたなあ」
とか「誰か書いてくれるのを待っていた」などの
論評が目に止まり

 

順天堂大学病院の先生が自律神経について
書いた本を読んでみました。

 

 

本の内容は、本当にお医者さんが書いたの?

 

と思うほど、科学的な検証や根拠のないお話が多く

 

逆に言えば、変に小難しく書いてないので
言いたいことは分かりやすい感じでした。

 

 

言いたいことは、ざっくりというと

 

「副交感神経が年齢と共に活動が弱くなるので、ゆっくりと動きなさい。」

 

みたいな感じで
それ以上、この本を読んでいて印象に残ったことはなかったのですが

 

この“ゆっくり”を掘り下げると
確かにとても大きな意味は持っています。

 

 

身体は辛いのに、常に動き続ける人は

 

普段から“ゆっくり”動く事がとても苦手な傾向にあります。

 

 

そういう傾向にある人は

 

身体の痛みに強く(鈍く)、身体からの警告音に怯まず
動けなくなるまで頑張りつづけ

 

慢性症状を重症化させることが多いです。

 

 

良く言えば、頑張り屋さんですが

 

自律神経の緊張がとても強く
交感神経が強く働きすぎている

 

とても危険な状態とも言えるのです。

 

 

私は、のんびり屋さんなので

 

いくらでも“ゆっくり”動く事ができますし
何もせずにダラダラしている時間が好きです。

 

 

何か仕事をしていても

 

ゆっくり動きながら
優雅に効率よく動く事を考えて動くのが好きです。

 

ただ、時間に追われている時は
ギアがあがります。

 

 

会社に勤めていた頃
朝寝坊して時間ぎりぎりになってしまった時
強制的にギアがアップするのか

 

時間に間に合わせるだけでなく
その後の仕事の効率がすごく良くなったこともあります。

 

 

メジャーリーガーの松井秀樹選手が、不調の時に

 

調子を取り戻すきっかけとなった特大ホームランを
打ったことが何度かありました。

 

そのうちの1回は朝寝坊して試合直前にスタジアム入りし

 

また、2回くらいはその試合の日の朝
車をどこかにぶつけて自損事故を起こしています。
(たしか1回はチームのオーナーの車にぶつけたはず)

 

 

そういう時は、しまった!
と思って、交感神経のギアがあがるのでしょうね。

 

それもたまにならいいです。

 

 

しかし、日常、常にトップギアで動き続ける人は

 

危険な緊張状態であり、仕事は速くて出来る人かもしれませんが
そのストレスは尋常ではないくらい蓄積されています。

 

 

動きたい人、動いていないと気が済まない性格の人は
動くな!というと逆にストレスで体調が悪くなります。

 

だから、動いても良いですけど

 

“ゆっくり”動くことを少しでも意識してもらえれば
どれほど身体と心と自律神経にやさしいかと思います。

 

 

そして、自分の身体と心と自律神経にやさしい動きをすれば
自分の周りの人にもやさしくなります。

 

せかせか動いている人は

 

見ていてあせっているように見え
そのあせった余裕のない空気が周りの人にも伝染していくのです。

 

 

その結果、辿りつく成果は

 

ゆっくり動くのと、せかせか動くのでは
たいした差にはならないばかりか

 

せかせか動くと

 

自分を含め、周りの人全てのトータルした
疲労だけは大きくなることになります。

 

 

自分だけがトップスピードで動いていても
仕事全体の効率はあがらないことが多いようで

 

逆にその人の緊張とストレスが、周りにいる人に影響を与え
人の気分を害する原因にもなり

 

回転数ばかり高いけど前に進まない車のような
空回りのような場の雰囲気を作ってしまいます。

 

 

忙しいけど、ゆっくり動いている人は

 

それだけで動きが丁寧で優雅に見え
その雰囲気がその場の空気を淀みなく流し

 

気が付いたら仕事が片付いていることが多いとも言われます。

 

 

常にせかせか動いていなければならないという
一種の根拠のない強迫観念で動き続けているとしたら

 

もっと問題は大きいでしょう。

 

 

自分の身体と心と自律神経の健康のため

 

それに加えて、周りの人のためにも

 

時間配分をし、無理のない予定を組み

 

メリハリのある動きをし

 

余裕をもってゆっくりと動くことは
とてもいいことを連鎖的に引き寄せてきます。

 

 

かといって、ダラダラしていればいいわけでもなく

 

程良い緊張とストレスは、交感神経により
身体を活性化させますので

 

バランスの問題となります。

 

 

自律神経は、緊張しすぎも緩み過ぎもバランスが悪い状態になり
リンパの成分バランスをも崩し

 

様々な体調不良を起こします。

 

規則正しい生活の中で
上手に力を抜くことがバランスなんでしょうね。

 

 

副交感神経の働きが病気や身体の不調を回復させるのに
欠かせないという話は、最近よく聞くようになってきましたが

 

その働きを一番よくする方法は、笑うことです。

 

 

笑うと顔の筋肉が緩み、顔の神経が緩み
神経が脳幹の緊張を緩ませます。

 

たとえ笑えないようなきつい時でも

 

成功者は、口の口角を無理にでも引っ張り上げ
無理してでも笑顔をするように努力しているという話は

 

サクセスストーリーによく登場する話です。

 

 

笑顔でゆっくりと動く習慣をもって

 

自分も周りの人にも、気持ちの良い空気の流れの中で
仕事をしていきたいですね。

 

 

今月のおすすめ本

 

健康と自律神経の関係を
身近な話題を用いて分かりやすく書いている本です。

 

ただし、自律神経だけが独り歩きしているように感じました・・・

 

いつ、医学が、自律神経は道具であり
それを使って動かしているのは脳幹であり

 

自律神経の不調は脳幹の不調であると
認めて研究してくれるのか?

 

しかし、医学が自律神経に注目するようになってきたことは
良い傾向だとおもいます。

 

ゆっくりゆっくり

 

 

 

 

題名 「なぜこれは健康にいいのか?」
著者 小林 弘幸
発行元 サンマーク出版
価格 1,575円

 

 

 

 

 

 

あとがき

 

5月の旅行で2泊してきます。

 

ゆっくりできる1日を使って
ゴルフをしてきます。

 

私も腰痛になってから
すっかりゴルフから離れてしまいましたが

 

久しぶりのゴルフが楽しみで
ちょこちょこ練習にいっています。

 

あんなに痛かった腰が

 

よくなってからも、ちょっと無理をすると
すぐに調子が悪くなっていたのに

 

今では、ゴルフの練習で200球くらい打っても
なんともないです。

 

腰痛が辛かった日から、もう5年経ちます。

 

よくここまで回復してくれました。

 

よくなってきてからも、年々無理が
出来るようになっています。

 

ちゃんとバランスをとってあげれば
身体は決して悪い方向へは動かない証拠ですね。

 

 

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