秋のスズメバチ対策

秋のスズメバチ対策

シロハ便り 第165号 2022年10月

 

秋のスズメバチ対策

 

 台風シーズン、イヤですね。 毎年、確実に大型化しているようで、薄気味悪いです。

 

 気圧の変化に敏感な人は、まだ遠くに台風がいても、かなり体調に影響が出たりしています。

 

 その影響を受けやすい人は、体調に変化が起こってから対処しても遅いです。

 

 ニュースで台風が発生、もしくは台風になりそうな温帯低気圧が発生したと聞いたら、即対処したほうがいい。

 

 具体的には、一番いいのは、思い切って生活ペースを変えることかなと思います。

 

 例えば、徹底的にさぼるとか。 仕事も無理をしない、早目に休む、家事は最小限で、自分が一番リラックスできる環境で、心身ともに疲れを癒す行動を積極的にとりましょう。

 

秋のスズメバチ対策

 

 秋になると被害が多くなってくるスズメバチですが、その生態と注意すべきことは知っておいたほうがよいと思います。

 

 特に秋の行楽シーズンで、散策に出かける機会も増えてくると思いますし、街中にも大きな巣を作ってしまうこともあるので、どこで被害に遭うかわかりません。

 

 日本では、年間10〜20名の方が、蜂の被害で亡くなられています。 そのほとんどがアナフィラキシーショックなので、複数回刺されている人ですが、とにかく刺されないようにする必要があります。

 

 まず、なぜ、夏の終わりから秋にかけて、蜂の被害が多くなるのかですが、9月〜11月頃に来年女王となる女王蜂が誕生する時期だからです。

 

 スズメバチのライフサイクルは、秋に女王蜂が生まれ、越冬して4月〜5月に巣を作り始め、しばらくは産卵、育児、防衛と1匹でこなします。

 

 その子供達が成長し、働きバチが増えると女王蜂は産卵に専念し、次の女王蜂とそれを守り育てる働きバチを生みます。 そのピークが秋になります。

 

 働きバチはすべてメスです。 針をもっていて攻撃してくるのも雌バチで、寿命は2〜3か月くらい。 雄バチは繁殖のために限られた時期だけに生まれ、1か月ほどで寿命が終わります。

 

 女王蜂の寿命は1〜2年くらいで個体差があるようですが、大体1年で1つの巣の活動や寿命が終わり、次の女王蜂が新たに巣作りから始めるというサイクルになっています。

 

 なので、秋は、スズメバチの一生のうち、最も重要で活発な時期になり、女王蜂と次の女王蜂と繁殖するための雄バチを、働きバチである雌バチが必死で守っている状態です。

 

 だから、直接的な巣への攻撃だけてなく、巣に近づくものすべて敵とみなし、決死の覚悟で守るべく攻撃してきます。

 

 スズメバチだけでなく、蜂の巣を見つけたら、決して近づかないことはもちろんですが、知らずに巣に近づいてしまった場合、知っておいたほうかいいことと、その対処法があります。

 

 まず、スズメバチの巣に知らずに近づいてしまった場合、それでいきなり刺されることはめったにありません。 まず、偵察している蜂が警告をしてきます。

 

 2〜3匹の蜂が、まとわりつくように飛び回り、「これ以上近づいたら攻撃するぞ!」という警告をしてきます。 これが、ものすごい羽音を出したり、スズメバチは顎を噛み合わせて「カチカチ」という音を出します。

 

 その時に、間違っても悲鳴を上げて逃げたり、手で追い払うようなまねはしないように。 蜂や巣を刺激したら極めて危険です。

 

 怖くても冷静に、走らずゆっくりと、今来た道を後ずさりするように距離をとって引き返しましょう。 蜂をよけて、そのまま進むと巣に近づいてしまう可能性が高いです、だから蜂が警告しているのですから。 とにかく秋にスズメバチに遭遇したら、来た道をゆっくり引き返して身の安全確保のみを考えてください。

 

 もし蜂に遭遇した場合、蜂は黒い色を攻撃する性質があります。 一説では、天敵のくまに見えるので、黒の動く物体には過敏に反応するとか。

 

 なので、ハイキングや散策に出かける時は、服もリュックも靴も身に着ける物は黒を避け、白か淡い色のものを使いましょう。 髪の毛も白っぽい帽子をかぶって隠した方がいいです。

 

 蜂は臭いにも敏感で、香水や化粧品や整髪料など、自然界にはない人工的な刺激のある臭いのするものは避けた方が無難です。

 

 ジュースやコーラ、甘いお菓子など、甘い臭いにも寄ってきますので、しっかり密封するか持って行かないなど注意をしておくほうがよいです。

 

 蜂は大きな音や激しい動きにも敏感です。 もし遭遇しても、大きな声を出して逃げ回ることは絶対にしてはいけません。

 

 もしスズメバチに刺されてしまったら、安全な場所に避難して、安静にしながら刺されたところを冷やしましょう。

 

 もし、刺されたところの痛みや腫れだけでなく、じんましんが出たり、血圧の低下や呼吸困難などの症状がある場合、アナフィラキシーショックの可能性がありますので、直ちに医療機関へ搬送する必要があります。

 

 山へハイキングに行く場合などや近くの公園で散歩する場合でも、避難場所と医療機関への連絡手段はしっかりと確認しておき、アナフィラキシーショックの可能性がある場合は迷わず119番で救急車の手配をしましょう。

 

 蜂は、むやみに人を襲っているわけではなく、自分の巣や女王蜂を守るために行動しています。 それをちゃんと理解したうえで適切に行動をとっていれば、遭遇したとしてもめったに刺されることはありませんので、正しい認識のもと、秋の行楽を楽しんでください。

 

おすすめ

 

 狩猟民族と農耕民族では、コミュニケーション能力に大きな違いがあるそうです。 

 

 日本人は特に農耕民族的な思考が強く、行動範囲も狭かったことから以心伝心の文化であり、あまりコミュニケーション能力を高めて言葉で伝えあうということをしてこなかった歴史があります。

 

 欧米では議論(ディスカッション)の授業があり、スピーチ能力、コミュニケーション能力の重要性が古くから認識されてきましたが、日本では未だにそんな授業とか聞いたこともありません。

 

 今後、仕事においてもプライベートにおいても、コミュニケーション能力やスピーチ力が、益々重要になってくると言われていて、人間関係の問題やストレスはこの能力が高いとほぼなくなるとさえ言われています。

 

 日本では、コミュニケーションについて、習ったことも訓練を受けたこともない人が圧倒的多数なので、それを訓練するプロが書いたこの本はおすすめです。

 

 

あとがき

 

 スズメバチの警告音を視聴できます。顎でカチカチと音を出していますが、かなり怖いです。 

 

 こんな音が聞こえたら、慌てず、ゆっくりと、すみやかに避難してください。

 

こちら
↓ ↓

 

http://www.agr.kyushu-u.ac.jp/lab/ine/ueno/wasp2.html

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