自律神経

自律神経と冷え性

シロハ便り第10号 2009年11月

 

自律神経と冷え性

 

今年も残すところあと2カ月ですね。

 

年末にかけて、やっておかなければ
ならないことも山積みで

 

気ばかりがあせる毎日です。

 

お気楽なのは右の写真の
れもんちゃんくらいでしょうか・・・

 

 

ただ、この寝顔を見ていると「ホッ」とします。

 

朝晩は急に寒くなってきました。
朝は暖房、昼は冷房を入れる日もあります。

 

だんだん寒くなっていくのと、だんだん日が
短くなっていくのが重なるこの時期が

 

なんとなくさびしい気持ちにさせ
気持ちにプレッシャーをかけてきます。

 

皆さま、どうぞご自愛くださいませ。

 

自律神経と冷え性

 

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[冷え性の原因] ブログ村キーワード

 

これからの季節は寒くなりますので、冷え性の方には
辛い日々となります。

 

普段よく冷え性と言いますが

 

何をもって冷え性と言うのかを、漠然と理解している方も
多いのではないでしょうか?

 

 

 

そこで今回は、冷え性と自律神経の関係について
整理していきたいと思います。

 

 

そもそも、寒くなってくると手足が冷えることを
冷え性と思っている方いませんか?

 

寒い日に寒い所にいて、手足が冷たくなることは
自律神経においては正常な反?です。

 

 

自律神経とは、意識ではコントロールできない
交感神経と副交感神経の働きであるということは
一般的に知られています。

 

 

交感神経とは緊張させる神経であり

 

副交感神経とは緊張を緩める神経と理解されていれば充分です。

 

 

 

では、自律神経は何のためにあるのか?

 

 

これは、一言で言ってしまえば「命を守るため」です。

 

 

では、何から「命を守る」のか?

 

と言うと、自分を取り巻く環境の変化から
「命」を守っています。

 

 

ただし、自律神経はそのための道具であり
実際に「命を守る」ための指令を出しているのは、「脳幹」です。

 

 

 

「脳幹」が環境の変化やストレスを感じ

 

「命」と「健康」と「身体の機能」を正常に保つため

 

自律神経を使って血管や筋肉を緊張させたり緩めたりして

 

呼吸、脈拍、体温、血圧を調整しています。

 

 

 

寒い日に寒い所で手足が冷たくなるのは

 

外気に触れる身体の末端部分から血液の温度が逃げていき
冷たくなった血液が大事な内臓を冷やさないように

 

あえて手足の血管を緊張させて血流を悪くさせ
なるべく多くの温かい血液が内臓に留まるようにしているのです。

 

 

 

これは、自律神経の正常な働きであり
問題とはなりません。

 

 

問題となるのは、暖かい場所に戻っても手足の冷たさが
何時までも元に戻らず、冷たいままの状態が続く時です。

 

 

この時、緊張させる交感神経と、緩める副交感神経の
バランスが悪いと判断されます。

 

 

逆に、寒い所にいて、何時までも手足がポカポカの人も
自律神経がうまく働いていない可能性があります。

 

 

これも問題ありです。

 

 

 

常に手足が冷たく、気温が下がる季節がとにかく辛いという人は
冷え性というより基本的に低体温であり

 

平熱が36度ない人は特に注意が必要です。

 

 

 

ガンなどの病気は温度の低い臓器に発症します。

 

 

また、腸内の温度が1度下がると雑菌が大量に
全身にばら撒かれるそうです。

 

体温が低いことはそれだけで完全に病気に対して不利な
条件にあるということです。

 

 

体温を上げて基礎代謝を活性化するために
心がけて頂きたいことは

 

@ 身体を温める食物(陽性食物)を積極的に摂るようにする。(シロハ便り第2号参照)

 

A ぬるめのお湯で半身浴を20分〜30分する。

 

B 砂糖をとるのをやめ、塩気のあるものをとるようにする。

 

C 筋肉量の多い下半身の運動(散歩・ジョギング・スクワット)をする。

 

D お腹から下半身を絶対に冷やさないようにする。(腹巻・股引・タイツなどをはく)

 

 

このようなことを続けることにより、体調が良くなっていく方も多いです。

 

ぜひお試しください。

 

 

 

お風呂上がりに湯ざめをしやすい人は
上がる間際に手足に冷水をかけると良いです。

 

 

これは、おじいちゃんやおばあちゃんによく言われていたことですが
自律神経の働きからすると理にかなっています。

 

 

お風呂で温まった直後は身体全体が暖かいので
血管の緊張がなく開いている状態です。

 

そこに手足に冷水がかかれば自律神経の働きにより
手足の血管を緊張させ血流を制限します。

 

すると暖かい血液が長く身体に留まるため
湯ざめしにくくなるのです。

 

★ -->昔から良いと言い伝わったことの多くは貴重な真実が込められているものですね!

 

 

冬こそ徹底的に温熱療法をやる絶好のチャンスです。
がんばりましょう!

 

 

 

 

 

今月のおすすめ本

 

椎間板ヘルニア、腰椎狭窄症、スベリ症などが
腰痛の原因ではなく

 

心に溜まった不安や怒りなどが筋肉の緊張と
酸素欠乏症をおこし

 

首、肩、背中、腰の痛みを誘発するという理論

 

 

TMS(緊張性筋炎症候群)理論の提唱者である
ニューヨーク大学医学部のジョン・サーノ教授の著書は

 

読むだけで治療効果が期待できる
「読書療法」として有名です。

 

 

以前ご紹介した「腰痛は怒りである」という本も
サーノ博士の著です。

 

合わせて読んでみて頂ければと思います。

 

自律神経と冷え性

 

 

 

 

題名 「サーノ博士のヒーリング・バックペイン」
著者 ジョン・E・サーノ
監修 長谷川 淳史
翻訳 浅田 仁子
発行元 春秋社
価格 2,100円(税込)

 

 

 

 

 

あとがき

 

心理的要素と痛みの関係はとても深い関係があり
今回ご紹介したお薦め本も、そのことを深く解説しています。

 

 

慢性的な腰痛をはじめとした痛みは
“怪我をしたから”ではない!

 

骨の変形やヘルニアや歪みが原因ではない!

 

 

という考え方は、常識からは離れていますが
医学で治癒させられない症状と心の関係や

 

科学的に証明困難な部分である“心と身体の関係”は
もはや無視できない主な痛みの要因となりつつあります。

 

 

痛みに苦しんでいる人にとって

 

原因が“心”であっても“身体”であっても、どちらでもいいから
とにかく治してくれ!という心境でしょうが

 

自分の“心”は自分の意思で正しいと思う方法を選び
実践し、克服していくしかありません。

 

 

そのきっかけとなる情報を選びながらお送りさせて頂いております。

 

皆さまの体調管理と心身のやすらぎのための一助となれば幸いです。

 

よろしくお願い致します。

 

 

 

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