枕の選び方

枕の大切な役割

シロハ便り第85号 2016年2月

枕の大切な役割

 

最近よく香取神宮に行きます。
伊勢神宮と香取神宮と鹿島神宮は神様が兄弟で日本を作った神様と言われ、最高位にある神宮です。

 

香取神宮に要石というのがあって、かなりのパワースポットなのですが、地震の多い日本の国土を納めるため、香取神宮にある凸型の要石と伊勢神宮にある凹型の要石がガッチリ噛み合って守ってくれているそうです。

 

みなさんはパワースポットに行った時はどうされますか? パワーをもらおうと手をかざすでしょうか。
私は逆にパワーを送ってきます。いつも守ってくれてありがとうと念じながら。

 

枕の大切な役割

 

今まで枕のことにはあまり触れてきませんでした。
皆様が施術後にお休みいただくベットで使っている枕は、お問い合わせも多く、どうしてもあの枕が欲しいと
言われることもあります。

 

しかし、残念ながら、あの枕は高級品でもなければ、首にやさしい特別な枕でもありません。ニトリで適当に
買ってきた枕で、処分品で山積みされていた、確か500円くらいの枕です。

 

はっきりいって安物の枕ですが、施術後にその枕で寝てみると、今までに出会ったことのないくらい気持ちい
い枕と感じる人が多いです。

 

これは、私がオプセラピーを学んだ師匠からの入れ知恵で、高級品の枕を使っていると、枕がいいから気持ち
いいんだと思われるから、安物の枕を使ったほうがいいよ、と言われたのでそうしてきました。

 

つまり、枕が合わないのは首の状態が悪いからで、上部頸椎を調整し首の状態がよくなれば、どんな安物の枕
であっても気持ち良く使えるとわかってもらえるようにという思いからです。

 

しかし、枕について調べていたら、枕選びにおいて大切であるけれど見落としがちなポイントがあることがわ
かりました。
そこで、睡眠中に首や肩に負担のかからないような枕についてお伝えしたいと思います。

 

まず、枕の形状で多いのが、首のアーチ部分を支えるように、首に当たる部分が盛り上がっていて、真ん中付
近の後頭部が当たるところが少し凹んでいる形です。当院で使っている枕も、そのような形状です。

 

この形状の枕は、施術後に30分〜1時間くらい寝てもらうには問題ありませんが、普段の睡眠で使うには適
さない場合があります。

 

首のアーチを支える部分が盛り上がっているような枕は、首のストレッチの意味があり、ストレートネックを
矯正する目的を含んでいます。
しかし、睡眠中に首のストレッチをする必要は全くありません。
大切なのは、首も肩も緊張を起こさず、楽に寝がえりがうてるということです。

 

楽に寝がえりがうてるように、その人に最適の高さで、沈み込みがないしっかりした素材で、フラットな形状
の枕が、最も睡眠中に首・肩・骨格に負担をかけない条件になります。

 

つまり、首のアーチを支え、ストレッチ効果を得るならば、ずっと仰向けに寝ていなければいけません。

 

しかし、ずっと同じ形で寝ていること自体が無理ですし、体の体圧も同じ部分にかかり続けることが一番体に
は悪いので、寝返りが重要なのです。

 

枕選びに、寝がえりが楽で適切にできることを考慮にいれていなければ、ここが盲点になります。

 

考えてみれば寝返りは極めて重要で、誰しも一晩で20〜30回は寝がえりをうっています。その際に、横向
きと仰向けで著しく首と頭の位置が変化しては、首がおかしくならないほうが不思議です。

 

枕の素材も、首や肩にコリや痛みのある人は、どうしても柔らかい素材を選びがちですが、低反発や羽毛やそ
ばがらやプラスチックチップなどでは、頭の重さによって枕の形状が変化してしまい、寝返りをうつ時に抵抗に
なってしまいます。

 

寝返りをして、横向きでも仰向けでも楽な寝姿勢にするためには、どの方向にも無理のないように、その人の最適な高さに枕の高さを合わせることがとても重要です。

 

枕の高さの目安は、いつも使っている寝具に寝てみて、横向きになったときに背骨と首が一直線になる高さで、仰向けになった時に、首と肩の付け根(頸椎7番)の中心から水平に引いた線と、その頸椎7番の中心から耳たぶを結んだ線の角度が15°前後になる高さです。

 

整形外科枕って聞いたことありませんか? 枕の専門医がその人その人の最適な枕の高さを計測して、オーダーメイドで作っている枕です。 その計測の予約を取るのには数カ月待ちだそうです。
興味のある方は調べてみてください。

 

●整形外科枕の作成・・・山田朱織枕研究所のホームページからWeb又ははがきで枕計測予約をします。
●自宅で使っている枕の調整方法などを指導してくれる枕外来はこちら
院名・・・16号整形外科 院長・・・山田朱織 医学博士 枕外来・TEL 050-5846-6704
※整形外科枕作成の計測と枕外来は別会社です。枕外来の電話で整形外科枕の作成予約は出来ませんので注意

 

枕と共に寝返りをするのに大切なポイントが寝具の素材です。摩擦抵抗の強いポリエステルウールやタオル地のようなものを使っていたり、タオルケットや毛布などを使っていると、まとわりついて寝返りの抵抗になり、首への負担になります。

 

綿や竹繊維などの素材は摩擦が少ないのでおすすめです。掛け布団に毛布やタオルケットを重ねる場合は、掛け布団の上に重ねるようにしましょう。パジャマもフリースやトレーナーのようなものは抵抗が強いです。摩擦の少ない素材の寝間着を選ぶとよいでしょう。

 

寝がえりの度に寝具が体にまとわりついて、抵抗していれば、体や首にとてつもなく強い力が加わります。枕と寝具を寝がえりが自由に出来ると言う観点から見直せば、頸椎の調整を受けている皆さんならば、さらに体調がよくなっていくと思います。

 

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今月のおすすめ本

 

首や肩に最適の自分の枕を手作りする方法が書いてある本です。整形外科枕も2〜3万円しますので、自分で作れるなら試してみることをおすすめします。

 

枕を変えると健康になる 「手づくり枕」で頭痛、肩こり、不眠は治る
山田 朱織
4860636899

 

あとがき

 

たまに朝方に古傷の肩の痛みとしびれが出ることがあって、私はその時点で自分の首を調整してしまうのですが、なんで寝ていてこれほど首に負担がかかるのだろうと思っていました。

 

そこで枕について調べていましたが・・・それもあるにはあるんですが、真相はれもんちゃんが乗っていたんですね。

 

寝返り出来ずに押さえつけられていました(T_T) ペットと一緒に寝るのは一番よくないらしいですけど・・・・一緒に寝てくれるれもんちゃんのぬくもりは、何ものにも代えられません。

 

それ以外の寝具を整えることでカバーしようと思いました。

 

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