体の構造、歪み、骨格の性質

首のアーチと背骨の関係

シロハ便り第28号 2011 年5 月

 

首のアーチと背骨の関係

 

新緑の季節!

 

木々の緑が、目に鮮やかに
飛び込んでくる季節ですね。

 

震災の風評被害もなんのその!

 

今月17日と18日に
福島県の白河リゾート「レジーナの森」に
行ってきます。

 

今は、ちょうど芝桜が満開の時期らしいので
とても楽しみです。

 

旅行自粛や放射能の風評などは
私には全くおかしなことにしか見えません

 

おいしいもの沢山食べて、おもいっきり楽しんできます!(^^)!

 

東北地方の皆さん、がんばってますよ!!

 

震災に負けずに盛り上げようとしています!!!

 

それだけに、今、東北が熱いです!
皆さんも東北へ出かけてあげてください<(_ _)>

 

首のアーチと背骨の関係

 

[ストレートネック] ブログ村キーワード
[肩こり 腰痛] ブログ村キーワード

 

最近は子供さんの来院が増えてきました。

 

その中で、首や背骨を見ていて気になるのが
首のアーチと背骨の形状の関係です。

 

 

近頃の子供の首って長いですよね。

 

 

どういう進化なのかわかりませんが
細くて長い首の子が多いことは確かです。

 

その上、首が前に突き出ています。

 

必然的に、背中が丸くなり、肩幅が丸くなり
とても疲れて見えます。

 

 

そのような子供を椅子に座らせ、背筋を伸ばして座ってもらうと

 

背骨が、背中のあたりでは内側に凹んでいて
腰のあたりでは後ろ側に出っ張っています。

 

 

これって、背骨のS 字カーブ(生理湾曲)が逆なわけです。

 

 

その状態で立ち上がると

 

背骨がほぼストレートになり
頭を支えたり、運動したりする時のクッションが
抜けた状態になります。

 

 

大人になってから、頸椎症や腰痛、肩甲骨周辺の痛みが
重症化するタイプの方は

 

このような状態の骨格バランスである場合が
とても多いです。

 

 

この背骨の逆S 字を作りだすのが

 

首の逆アーチであり

 

首のアーチの変化は著しく背骨の変形を起こします。

 

 

背骨が逆S 字の子供は、とても首のアーチが浅く
まさしくストレートネック、もしくは、逆アーチになっています。

 

その状態で成長し、大人になって骨格が固まってくると
根本的な骨格構造は元には戻りません。

 

 

背骨のS 字が正常範囲内で
首のアーチも正常より少し浅いスットレートネックくらいで

 

大人になってから、徐々に頸椎の逆アーチに
移行していった場合などは

 

元の正常な首のアーチに、かなり近い状態まで
戻すことが出来ます。

 

 

子供の頃なら、この首の逆アーチを
正常なアーチへ戻してあげると

 

背骨の逆S 字も正常なS 字の生理湾曲へ
戻りやすくなります。

 

 

問題なのが、その状態のまま大人になって

 

年齢を重ね、首から背中、腰、股関節、ふくらはぎへと
痛みが繋がり

 

ひどい場合は背骨の圧迫骨折まで
起こしている場合です。

 

 

ほとんどの場合は、その状態になるまで
首や肩の異常に気が付かない人が多いです。

 

 

特に、ひどい肩こりを放置

 

または、マッサージなどでその場しのぎしてきた人

 

もしくは、幼少の頃より、肩こりがあり、疲れやすい体質で
そこから年齢を重ねるにつれ、その状態に慣れてしまい

 

とてもきつい状態の首と肩への自覚がない人も多いです。

 

 

 

身体の異常や変調を正確に感じ取れる能力は
健康を守る上でとても大切なものです。

 

それが、子供の頃から症状があると
脳が神経の伝達能力を制御し、不快を感じさせなくするのです。

 

 

その上で発症した症状は、とてもきつい状態で出てくることが多く

 

そして慢性化します。

 

 

ただの肩こりと思って見過ごしてしまう人も多いですが
とても危険な状態です。

 

 

首のアーチが崩れることで、慢性的な腰痛になる人も多いです。

 

 

慢性的な腰痛が長引いている人は

 

背骨の構造上のS 字カーブが充分クッションの役目を果たさず
ある一点に負荷が集中している状態です。

 

 

なので、上部頸椎の調整による頭部の重心位置の正常化が
首の正常なアーチを作り

 

その延長線上に背骨のS 字カーブの正常化を促すことで
腰への負担を軽くすれば

 

長年の腰痛も改善する可能性が大きくなります。

 

 

首しかいじっていないのに腰が楽になる不思議は

 

なにも不可解な現象ではなく

 

ちゃんとした物理的な力学が働いている現象なのです。

 

 

 

動物として、重い頭を2本の足で支える2足歩行という

 

不自然でバランスを取るのが難しい骨格へと
進化を遂げた人間としては

 

腰痛は宿命であると言われますが

 

そのような不自然な骨格構造であっても

 

ちゃんとバランスが取れるような仕組みで
進化をしてきているのですから。

 

 

骨格が、一番気持ちのよい
バランスの取れる頭の位置に戻せば

 

何も特別なことをしなくても
ちゃんと治まるところへ治まっていくように

 

骨格というのは連動して動くように出来ているのです。

 

 

首から背骨のアーチが崩れたまま固まってしまった人でも

 

頭の位置が少しでも正常なバランスの方向へ動けば
全体の症状が大きく改善していきます。

 

 

ですので、子供の頃から肩こりや疲労に悩んでいる人は

 

一刻も早く頸椎1番・2番の調整を受けた方がいいです。

 

 

 

ましてや、肩こりのある子供には

 

早いうちに骨格のバランスを正常化へ進ませてあげた方が
いいですね。

 

そして、その子の成長と共に、適切にケアをしてあげれば
心身ともに、楽に頑張れる状態に成長していくことでしょう。

 

 

頭を支える首のアーチは、命と健康を支えてくれている
大切な橋のようなものなので

 

しっかりとケアしていきましょう。

 

 

今月のおすすめ本

 

いろいろと細かいツッコミは入れたい内容なのですが

 

やろうとしていることは同じ方向を向いているので
一応ご紹介しておきます。

 

首のうしろの神経がいかに大事かを教えてくれる本です。

 

ただし、首の後ろを押す、そのやり方は
真似しない方がいいと思います。

 

やって害はないとは思いますが

 

かえって調子を崩す人もいますので。

 

それならば、首の後ろ(脳幹の辺り)をそっと触って
オプセラピーの呼吸法(シロハ便り24号参照)をやった方が
安全で効果的だと思います。

 

まあ、参考程度にはおもしろい本だとは思いました。

 

首のアーチと背骨の関係

 

 

 

 

 

 

題名 「首の後ろを押す」と病気が治る
著者 松久 正
発行元 ビタミン文庫(マキノ出版)
価格 1,400円

 

 

 

 

あとがき

 

先日の夜に、診療室で仕事をしていた時

 

リビングの方から
れもんの「キャイ〜ン」という声が!

 

ドアに足でも挟んだのだろうと思っていたら
なにか様子がおかしく

 

ずっと震えていて、目は涙目でした。

 

 

どうやら、左足を触ると痛がるらしく

 

後日病院へ連れて行き診て頂いたら
左の肩に痛みがあるようで

 

骨折や脱臼はしていないとのことでした。

 

 

一安心でしたが

 

普段から、ダイニングテーブルに乗り
そこから飛び降りたりするのが大好きで

 

怪我をしないように、三つ折りのマットレスを
テーブルの脇に置いてクッションにしていたのですが

 

誰も見ていない時に一人でどこかから飛んで
少しくじいたのでしょう。

 

 

あと一週間後に旅行というところで
主役のれもんが怪我をしていては、楽しみ半分ですからね^^;

 

 

5日間くらいで痛みが取れたようで
それはよかったのですが

 

また、テーブルの上から飛んでいます(-_-メ)

 

 

いつもおてんばのれもんが、元気がなく凹んでいる様子も
たまにはかわいいのですが・・・

 

やっぱり元気がないと心配ですね。

 

 

治療のたしになるかと

 

れもんの肩に気功をしていたのですが
おもしろかったので、その様子は次号でくわしく!(^^)!

 

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