自律神経

高血圧への道のり

シロハ便り第33号 2011 年10月

 

高血圧への道のり

 

節電の夏が終わり
残暑から秋へと移ってきましたが

 

すぐに今度は寒くなるのでしょうね。

 

私の家は夏より冬の方が
電気を使います。

 

蓄熱式の暖房機は、夜間電力で
レンガのようなものを温めて

 

昼間にその蓄熱を利用します。

 

床暖房もヒートポンプ式のもので
電気を使います。

 

家の照明は少ししずつLED に
換えていってはいます。

 

改めて考えてみると、電気のありがたさが
わかりますね。

 

少しでも資源を大切に使わせてもうために
工夫していこうと思います。

 

高血圧への道のり

 

[高血圧] ブログ村キーワード

 

 

毎日、患者さんのお話を伺っていますと

 

似たような症状の人は大体皆さん
同じような生活習慣をもっていることが多いです。

 

 

特に、高血圧!

 

 

肩や首、腰の痛みがあり、頭痛があり
寝ていて足がつることがあったり

 

寝付きが悪く眠りが浅い・・などなど・・・

 

その上に高血圧を患っている方が多いです。

 

 

血圧というのは、それをコントロールしている仕組みがあり

 

ただ単純に塩分の取り過ぎによって
高血圧になっていくのではありません。

 

 

まず、血圧を高くする仕組みは

 

自律神経の交感神経(緊張させる神経)が
ある一定の条件下で血管に圧力をかけます。

 

 

それは、主にストレスがかかる時に起こります。

 

 

ストレスとは、自分の命を維持していく上で不都合な
刺激や環境、気候の変化や外敵の出現、心理的プレッシャーなどです。

 

 

私たちの命を守っている器官は脳幹であり

 

意識とは関係なく自動で命を維持させるために
休みなく働き続けているのですが

 

その脳幹が自らの命を守るために不都合なものを感じた時

 

つまりストレスを感じた時

 

脳幹が命を守るために自律神経を発動させて
それらに負けないように

 

また、危機から逃れるために
その準備を身体にさせるのです。

 

 

つまり、脳幹がストレスを感じると

 

自律神経の交感神経を優位に立たせ
血管に緊張を与え圧力をかけます。

 

血管に圧力がかかると、血流が速くなります

 

ちょうど水の出ている水ホースを手で握って圧を加えた時に
水の勢いが速くなるようにです。

 

 

同時に心臓の心拍も速まることから身体能力があがり
命の危機に対していざという時

 

すぐに動けるような闘える体制をとるのです。

 

このような有事の際に血圧が高くなることは
有用なシステムであり

 

時には体調を良くし、若さを保たせるように
身体を活性化させてくれるものでもあります。

 

 

仕事を定年や家庭の事情で辞めてから
急激に老けこんでしまう人がいますが

 

仕事をしている時の程良いストレスが
血流を良くし、身体を活動的に保っていたからだと考えられます。

 

 

しかし、過度なストレスが日常的に掛かり過ぎると
自律神経が緊張しっぱなし状態になり

 

血管にも圧がかかり続け
慢性的な高血圧となっていきます。

 

 

しかし、また、ここで重要なことがあり

 

同じようにストレスを受けやすい性格や体質の方でも
高血圧に進む人とそうでない人に

 

生活習慣によって、はっきりと分かれるということです。

 

 

特に高血圧に進みやすい人の性格として

 

せっかちの人、また、強い刺激の好きな人

 

この2つが断トツで多いように思います。

 

 

せっかちの人はゆっくりとお風呂に浸かるという
習慣がありません。

 

加えて強い刺激が好きで
かなりの高温のお湯を浴びたりします。

 

 

高温のお湯(42度以上)や強い力でのマッサージや
強い刺激物による食事などは

 

脳幹が身体へ害が及ぶと判断し
その強い刺激に晒される部分を緊張させ

 

その刺激が体内へ影響しないように防御をかけます。

 

 

すると、まず真っ先に毛細血管が交感神経により
緊張させられ閉じていきます。

 

これが繰り返されると、毛細血管が充分に開かなくなり
血液を充分に細胞へ送れなくなってきます。

 

すると、脳幹ではもっと血液を細胞へ送らなければと感じ
心拍をあげ、もっと強い圧力で血液を流そうとします。

 

心臓で強く血液を押し流し、血管に圧力を加えて
毛細血管にもっと血液を行き渡らせようとしても

 

毛細血管は日常の過度の刺激によって
開かなくなっていますので

 

結果、慢性的な高血圧ということになります。

 

 

この状態が続けば、高血圧はもちろんのこと
睡眠障害も起こります

 

そして、細胞組織にも代謝が充分出来なくなっていき

 

疲労の回復が遅れ、血流も悪くなり、足はむくみ
リンパも流れが悪くなり老廃物が溜まり、血糖値もあがり・・・等々

 

病気のデパートのような状態になっていく人も
多く見てきましたが

 

大体、似たような症状の履歴があり
生活習慣があり、不定愁訴をもっていました。

 

 

自律神経というのは意識ではコントロールできないため
交感神経と副交感神経の切り替えが苦手な体質の人は

 

常に緊張状態に陥りやすいと言えます。

 

 

それに加えて、身体をゆっくり休めることが出来ず

 

寝付きも悪く、眠りも浅い、朝起きた時から忙しく起きて
すぐにトップスピードで動き出す人はとても危険です。

 

 

交感神経が強過ぎる時に緊張を緩めろ!

 

と意識で命令しても無駄です。

 

 

そこで、安定剤や睡眠導入剤や降圧剤などを
服用する羽目になっていくのでしょう。

 

 

意識でコントロール出来ないのですから
生活習慣から気をつけなければなりません。

 

 

緊張状態が慢性的に続き過ぎている状態を
緩めてあげる習慣が必要です。

 

 

脳幹が緊張を解き

 

自律神経が副交感神経を優位にさせることが出来る時間を
意識的に作ってあげなければなりません。

 

 

以上のことに思い当たる節のある方は

 

絶対にバカにせず、半身浴をしてください!!!

 

 

 

充分に毛細血管を開くことをしてください。

 

サウナよりも岩盤浴がおすすめです。

 

お散歩もいいでしょう。

 

 

何よりも、?しでものんびりとした時間をもってください。
お昼寝も出来たらした方がいいです。

 

生活の中で忙しい人も多いですので
無理なこともあるとは思いますが

 

なので、尚更、1日30分の半身浴だけは
やったほうがいいと思います。

 

身体がリラックスできる血管の状態にしてこそ

 

脳幹の活性化によるオプセラピーの施術効果も
威力を発揮します。

 

一人でも多くの人が、高血圧へ続く道から
離脱できることを祈ります。

 

 

今月のおすすめ本

 

痛みを和らげるのに

 

湿布よりも使い捨てカイロを
貼っておくようにおすすめしていますが

 

そのことについて書かれた本です。

 

痛みは温めたほうが、弱くなっていきます。

 

身体を温めることの大切さと
いろいろな痛みへの応急処置的な温熱療法が学べます。

 

高血圧への道のり

 

 

 

 

 

題名 「体を温める」とすべての痛みが消える
著者 坂井 学
発行元 マキノ出版 ビタミン文庫
価格 1,400円

 

 

 

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