膝の痛みの原因

シロハ便り第79号 2015年8月

膝の痛みの原因

 

 猛烈な暑さが続いています。台風の発生や雷を伴ったすさまじい夕立ち、ゲリラ豪雨も年々激しさを増しているような気がしますね。

 

 暑くても天候が安定していれば、熱中症に注意していれば、それほど体調が急に悪くなることはないと思いますが、気圧の急変には体は激しい
変化を起こします。
 晴れた暑い日が続いたあとに、低気圧や台風が近付いてきたときが一番危ないです。ギックリ腰、頭痛、めまいを起こしやすいですので、充分注
意してください。

 

ここ危ないなと意識しているだけでも違いますよ。

 

膝の痛みの原因

 

膝の痛みのある人も多いですね。私自身も膝は手術を受けていますので、膝について少し詳しく書いてみたいと思います。
膝が痛いといって病院に行くと、かなりの確率で『水がたまっていますね』と言われます。なんとかの一つ覚えみたいに・・・。
膝の痛みに対して病院で出来ることって本当にないんです。水を抜くくらいしか選択肢がないみたいです。ほとんど中世の放血針のような、悪い病気は血が悪くなっているので、その血を抜けば治るみたいな・・・黒魔術ですか?

 

どこでもそうですけど、関節が痛いといって病院に行くと、まず、その関節の異常を診ようとします。そこが根本的に間違っています。

 

関節の痛みとは、筋肉と神経と関節の関係で痛みが発生しています。そして、痛みが出たらまず最初に見るべきところは、関節まわりの筋肉の状態です。その関節を動かしている筋肉とか腱が堅くなっていないかをまず初めに見るべきなのです。
この筋肉の状態を診るっていうのが、医学では本当に苦手ですね。まずお金にならないし、対処も出来ないからだと思いますが、そこ抜きで考えているから、水を抜こうとか余計なことをしだすのでしょう。

 

まずもって、膝の関節で、軟骨が減ってクッションがなくなっているとか言われる人も多いですが、本当にそれで痛いのなら、もはや激痛レベルの痛みが常時出ていないとおかしいです。
痛い日もあるし痛くない日もあるっていうのは、じゃあ、調子のいい日は軟骨が増えたのか?

 

筋肉って、その日によって、堅い日もあればやわらかい日もあるんです。膝関節のまわりの筋肉や腱がやわらかい日には痛みは和らいているんです。こちらのほうが自然だと思いませんか。
まずは、膝が痛いのなら、膝関節まわりの筋肉の状態を、やわらかくしてあげることが、何よりも最優先事?です。

 

では、膝関節まわりの筋肉が堅くなる要因をみていきましょう。第一に、頸椎のズレによる頭の位置の変化です。頭は前に出ます、すると身体は全体的に前つんのめりに倒れていき、それをふくらはぎで踏ん張るようになります。
ふくらはぎの筋肉負荷が強すぎて堅くなり、そこから膝関節まわりの筋肉の堅さへとつながっていきます。

 

また、頭は左右にも倒れていますので、頭が右に倒れたら左半身に、頭が左に倒れたら右半身に、対角線に筋肉負荷が増加しますので、膝の痛みも左右どちらか一方に痛みがでやすいのです。

 

オプセラぴーを受けて膝の痛みがやわらぎ改善している人は、頭を支える形が正常化するため、ふくらはぎに過度な負荷がかからなくなることで、ふくらはぎを中心に膝関節まわりの筋肉もやわらかくなっていき、関節の動きが良くなったためです。これがまず最初に必要なことです。

 

次に、ふくらはぎの筋肉が堅くなると、ふくらはぎの後ろ側やや外よりに走っている坐骨神経を圧迫します。この神経を圧迫することで痛みがその神経のライン上の出やすい所から出る性質があります。
その痛みが腰に出る人もいれば、股関節に出る人も、ふとももに出る人もいます。そして膝に痛みが出る人も多いのです。これが2 番目の神経との関係です。

 

決して、膝の関節に異常があって、そこで膝の神経にさわって痛くなっているのが先ではないのです。膝関節まわりの筋肉の堅さを作り出しているふくらはぎへの過負荷を頸椎の調整により改善することでやわらかく保つことができます。そしてふくらはぎもやわらかくなると坐骨神経の圧迫もとれていき神経による痛みもなくなっていきます。

 

また、ふくらはぎの後ろ側やや外よりにふくらはぎ用のサポーターをしてその上に使い捨てカイロをはり、よく温めることで筋肉もやわらかくなり坐骨神経の痛みも和らぎます。
そして、毛管運動をすると、これも足全体の特に後ろ側の筋肉がとても柔軟になり、毛細血管がきれいに開き末端血流が劇的によくなるので、膝の痛みには一番効果的です。

 

そこまでやってなお、膝に痛みが強くでるようならば、膝専門のMRIを撮ることをおすすめします。私は膝の半月板をねじ切ってしまいました。半月板がギザギザにねじ切れ、その切断面がズレると激痛でしたので、半月板の摘出手術を受けました。

 

今ではすっかり回復し、ランニングも出来るようになりましたが、私が半月板を切った原因は、ゴルフの打ちっぱなしのやりすぎが確かにありましたが、やはり子供の頃から膝は堅かったです。
ちょっと汚い言い方ですが、「うんち座り」が出来ませんでした。かかとをつけて両足をかかえて座る感じです、かかとを地面につけると後ろに転がってしまいました。

 

私が膝の痛みを感じていた時は、私はまだオプセラピーを知りませんでしたので、もっと早く知っていれば半月板をねじ切るまではいかなかったでしょう。ちょうど半月板をねじ切った少し前から、腰痛でオプセラピーを受け始めたくらいでした。

 

私は左の膝の半月板を手術したのですが、右の膝にも痛みがあり、手術を受けて入院している時に一応右膝のMRIを撮ってもらいました。そしたら、右膝の半月板も切れていますと言われました。左の手術した膝が落ち着いたら右も手術しようね、と言われましたが、その後そのまま放置して10 年経っています。

 

今も右膝は全然痛くないんですよね。痛かった時から10年の間になにが変わったかというと、オプセラピーを受けていて膝関節はかなりやわらかくなったことでしょうか。膝関節まわりの筋肉がやわらかければ、半月板や靭帯にある程度の損傷があってもけっこう大丈夫なのではないかと実感しています。

 

膝の痛い人にも何度も言っていますが、オプセラの施術を受けたら、日常で、半身浴をして、ふくらはぎを温めて、毛管運動をしっかりやってください。

 

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今月のおすすめ本

 

 本屋大賞でかなり人気の長編です。謎の難病とその治療法を探る者、抗体をもっているかもしれない者、その病気を武器に使おうとする者、追う者、追われる者、自然の生態系を乱した報い、侵略者と国を追われた者、様々からみあっておもしろかったです。

 

鹿の王 (上) ‐‐生き残った者‐‐
上橋 菜穂子
4041018889

 

 

鹿の王 (下) ‐‐還って行く者‐‐
上橋 菜穂子
4041018897

 

 

あとがき

 

 熱中症対策についてはテレビなどで毎日のように聞くと思いますが、そもそも熱が体に籠ってしまって体温調節が出来ない人がなりやすいです。つまり汗をちゃんとかけない人。その対策にもなりますので、夏でもしっかりと半身浴をしましょう。37 度くらいの温度でちょうどいいです。

 

 

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