白葉整体院

木を見て森を見ず

シロハ便り第97号 2017年2月

木を見て森を見ず

 

 今年から院名を『白葉整体院』と変更することになりました。とても、オーソドックスな名前になります。

 

 整体やカイロプラクティックを取り巻く社会的な環境も、時代とともに変化してきています。
 何屋さんだかわからない名称ではなく、ちゃんと整体院と明記して、やっていくことにしました。

 

 4月くらいから、お電話でも『白葉整体院です!』とお応えするようになります。 しばらくはご不便をおかけいたしますが、今後ともよろしくお願い致します。

 

木を見て森を見ず

 東洋医学と西洋医学という言葉を一度は聞いたことがあるのではないかと思います。 では、その違いとは何でしょう。 けっこうあいまいな意味で使っていることが多いと思いますので、厚生労働省の資料から探してみました。 以下はその引用です。

 

 


東洋医学の有用性について。(既に科学的根拠が示されている分野は)「木を見て森を見ず」という言葉がある。西洋医学は要素還元論的手段で疾病の本体を究明し、その治療戦略を考えようとする。いわば「木を見る」医学の大系である。他方、東洋医学は人間存在を小宇宙と考え、その全体的な不具合を見抜き、正常化を図ろうと考える。言わば「森を見る」医学の大系である。西洋医学は今後、ますます専門分化の道を辿る。これはその研究方法論の持つ必然的な方向である。

 出典 統合医療に対する厚生労働省の取組について

 

 

 つまり、西洋医学では体の不具合に対して、パーツパーツ別々に診ていこうということで、専門の診療科目がいくつも分かれているということです。

 

 しかし、人間は機械のような部品の集まりではなく、心と身体を分離することもできません。心理的影響である心因性の病気や体の不調など、調子の悪いところが関連し合っていることもあるので、「木」を診る医学も必要だけど「森」を診る医学も必要だよね、という考え方が総合医療という形になり、日本の医学界でも研究していこうという気運が出てきています。 以下、同資料からの引用です。

 

T)統合医療とは

 

1-1) 定義
 統合医療とは、近代西洋医学と伝統医学(Traditional Medicine; TM)や相補・代替医療(Complementary &Alternative Medicine; CAM)(WHOでは、TM/CAM と称す)のそれぞれの長所を生かし、統合した、新しい医学・医療を目指すものである。

 

その特色としては、
1)患者中心の個別化医療である
2)身体のみならず、精神面、社会面などを考慮したいわゆる全人的医療である
3)治療のみならず、保健、予防および予後を含め、個人の自然治癒力を最大限に活かすものである
4)多様な治療法が提供できる

 

1-2) 範囲
 近代西洋医学はもとより、伝統医学および相補・代替医療を範囲とし、後者は、地域や風土および民族により異なるが、米国の国立衛生研究所(NIH)による、その範囲、および分類が参考となる。我が国では伝統医学(TM)として、漢方や鍼灸などがあり、CAM としては、温泉療法などが古来より利用されている。

 

 アジア諸国では、アーユルヴェーダ(インド伝統医学)や中医学(中国伝統医学)、韓医学(韓国伝統医学)などが利用されており、ヨーロッパではホメオパシーやアロマテラピーなどが利用されている。

 

 その他にも、国や地域、民族によって、各種の伝統医学やCAM あるいは、民間療法が統合医療の対象となることもある。

 出典 統合医療に対する厚生労働省の取組について

 

 

 中国では伝統医学を元にした中医学というものがあり、国策として総合医療を国際基準にしていこうという動きもあるようです。

 

 日本では、鍼灸やマッサージなどは、昔は師から弟子へ技術が引き継がれてきた伝統民間療法でした。その後医療としての法的資格を付与し制度化したものが現在の鍼灸マッサージ師の国家資格です。

 

 では、整体やカイロプラクティックはどうかというと、日本では医学的根拠が明らかになっていないということで、その他療法という形になっています。

 

 国連のWHO(世界保健機関)では、カイロプラクティックは鍼灸や指圧などと同じく、代替医療として認められていて、法制化されている国も多く、アメリカ、イギリス、カナダなど約40カ国で国家資格となっています。

 

 民間保険が主流の諸外国と国民皆保険のある日本では、カイロプラクティックに保険を使わせるのかどうかという面で、なかなか法制化がすすまない環境ですが、首ポキといわれる首を急回旋させてボキボキ鳴らすような危険な施術を見よう見まねでやっている人も多く、再教育すべし、法規制すべしという声は今後ますます高まっていく傾向にあります。

 

 そのような背景の中で、今後『木を見て森を見ず』ではなくて、自分の身体の不調は最大限自分自身の自然治癒力で根本的に治していきたいという願いに、これからの医療はどのくらい応えていけるのか、楽しみでもあり不安でもあるところです。

 

 疾患、疾病などの治療は医療でしかできません。しかし、こと健康というテーマではとてつもなく多くの情報が飛び交っています。いい物もそうでもない物も色々あります。

 

 そして、健康というテーマに対して、相談できる所があまりに?ないのが現状ではないでしょうか? 病院では治療はしてくれますが、慢性症状の改善へ向けてのアドバイスやカウンセリングにはあまり時間を取ってくれません。 これは制度的にしかたのないところもあります。

 

 本来ならば、例えば血圧が高くて病院へ行った時に、血圧を下げる薬の処方が治療ですが、同時に血圧が高くなった理由の解明と説明に加えて、どうすれば血圧が高くならずに済んで健康でいられるのかの指導をしてもらいたいですよね。

 

 そこが、病院では難しいところであり、今後総合医療としてどう向き合うのかという大きな課題であると言われています。

 

 そこで、整体院とかカイロプラクティック院などの民間療法では、色々なお話をして説明をしていかなければなりませんので、治療は出来ないかわりに、こうしたら健康に良いよというお話をすることが多いです。

 

 本来ならば医療として行う話を、健康という広いテーマで整体師などがお話をしているような状況です。 健康にとって良いことなら、医療でなくてもたくさんあります。 『らくらく毛管運動』は医療ではありませんが効果抜群です。

 

 総合医療の定義のところに書いてあったような、新しい医学・医療が実現するといいですね。 その時には、民間療法であっても良い物は良いとして取り入れられる時代がきたらいいなと思うのですが・・・。

 

 そこまでいくにはまだまだ途方もない時間が必要でしょうから、私なりに良い物は研究し取り入れることで、広く健康に良いことを情報発信していこうと思い書き続けたシロハ便りは今回で9年目に入ります。 これからもご愛読頂けましたら幸いです。

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