違和感を大事に!
シロハ便り 第141号 2020年10月
お彼岸を過ぎて急に涼しくなりました。 気温の変化に身体がついていけてないと思います。
自律神経の負荷が大きくなると身体の調整機能が狂いだします。
胃腸の調子、睡眠、呼吸、体温調整、などが上手く働かなくなり不調があちこちに出始める時期です。
身体の調整に多くのエネルギーを使って、なんとか合わせようとするので、なんとなくだるくなったり、疲れを感じたりしやすいですが、異常ではないので、なるべくゆっくりと身体を休ませてあげてください。
季節の変わり目は無理は禁物です。 身体を労わりましょう。
違和感を大事に!
自分の感覚というのは実に多くの影響を受けています。 そして、感覚は慣れが生じます。 たとえ自分の感覚がズレていても、それが恒常的に続くとそれに慣れてしまうものです。
そこで大切なのが第三者からの視点です。 人に見てもらうことで、自分では気が付かなかったズレがはっきりとしてきます。
最近、ボイトレ(ボイストレーニング)を受け始めました。 そこでも自分の声に対する自分の感覚と、プロが聞いた僕の声とは、全く違う感覚のものでした。
自分では声が高い音だと思っていて、歌を歌っていても高音は出しやすいけど低音が出しにくいと思っていました。 しかし、実際は、僕は歌を全て1オクターブ下で歌っていたことがプロからの指摘で判明しました。
自分では全く気が付かなかったことですし、絶対に分からなかったことです。 自分では、自分の声が高音に聞こえていたし、歌手の歌声も自分には実際より低い音に聞こえていました。
僕のボイトレは、まずその感覚の矯正と音程の基礎練習から始めています。 そして、少しずつですが、自分の声の高低に対しての違和感が分かってきたところです。
これってかなり大きな1歩だと思うのです。 僕は何か新しいことにチャレンジする時に、最初の大きな壁となるのが、この違和感を受け入れることだと思っています。
自分の感覚のズレは、自分で正しいと思っていることの否定でもあります。 これを受け入れることは、人によってはかなり難しいことにもなるでしょう。
でも、これを受け入れなければ絶対に新しいステージに進むことはないと思います。 違和感があるからこそ、そこに改善点があるはずで、現状が何かおかしいと感じるならば違和感のある方へ進むしか変化は得られないからです。
自分の声に対する違和感は自分では全く分からなかったけど、プロのボイストレーナーからするとはっきりと分かるわけです。
そして、プロは、そこから改善へ導く方法を知っています。 そして、それはプロにとっては特別なことではなく、多くの人に同様に当てはまることであり、同じような人を数多く見てきた結果から導き出した方法を知っているのです。
ここで話を姿勢や骨格に戻します。 私は仕事として、人の姿勢や骨格を見ていますので、どれだけ歪んで傾いて曲がっているかはすぐにわかります。 しかし、この仕事をする前は、全くそんなことを気にもしませんでしたし気が付きもしませんでした。
プロとして毎日やっていることは習慣となり、以前は気にならなかったものが気になって仕方なくなります。例えば、テレビを観ていても、役者さんや歌手の口が曲がっているとか、こんなに身体が傾いてお芝居しているのかとか、こんなに首が前に出ていてよく歌えるなとか、気になってしょうがないです。
それでも、どんなに歪んで見える人でも、自分では気が付いていないのです。 そして、たとえそれを人から指摘されたとしても、自分で自分の姿勢を治すことは不可能です。
どんなに首が傾いている人でも、その人の見る世界が、それだけ傾いて見えていることはなく、その人の傾いた視点で水平がとれてしまい、感覚の中では違和感なく見えてしまいます。
自分から見た姿勢や自分の感覚で正した姿勢は、絶対に良い姿勢にはなりえません。
良い姿勢とは、自分は楽な姿勢でいるのに、周りの人が見て良い姿勢に見える姿勢のことです。
首の調整をすると頭の重心位置が正常方向へ動き、それに伴って全体の骨格が変化しだします。 姿勢とは頭を一番楽に支えられる骨格の位置のことを言います。 よい姿勢とは、頭の重心位置が背骨の直上に正しく乗っている時に一番楽にいられる骨格の位置のことを言います。
頭がズレた位置にあっても自分の感覚はそれに慣れてしまいますので、自分では自分の正しい骨格の位置は認識することは出来ません。
そこで、施術により頭の位置が変化すると、自分の今までの感覚とは違った骨格のバランスになります。 ここで初めて今までの自分の感覚とは違った違和感が生まれます。
施術後に立ってもらった時、バランスを崩しよろける感覚を体験した人も多いと思います。 そのバランスを崩したような感覚が、今までの自分の骨格での感覚と施術によって変化した骨格との感覚の違いであり違和感です。
この違和感こそが、骨格が正常位置の方向へ変化している証です。 この変化を積み重ねていくことで、姿勢は正しい形に変化し続け、安定していくことになります。
そして、自分では何も意識せずとも、楽な姿勢をとっているだけで、周りの人から見るとすごくよい姿勢に見えてくるのです。
この違和感も一瞬で慣れてしまうものですが、このような感覚の変化が起こることは、とても素晴らしいことです。 身体の骨格が大きく正常位置へ動いている証拠でもあります。
違和感があることを恐れる必要はありません。 違和感があればこそ、そこに変化があり、改善への道があります。
おすすめ
コロナの影響でカラオケに行かなくなった人も多い中、お家で楽しむための工夫もすごく増えてきています。
若い子はワイヤレスマイクだけ買って、YouTubeでカラオケの音源を見つけてカラオケをしているそうです。
僕が使っているのは、月1,000円で歌い放題、精密採点もできるカラオケソフトです。 Windows10のパソコンにインストールして使いますが、契約するとスマホにもおまけで使えるソフトがインストールできます。
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あとがき
Go to トラベルとかイートとか、皆さん使ってますか? うちは全く使う気配なしです( ;∀;) 理由はずばり、面倒くさい! あと、とにかく今は家にいようと・・・。
コロナも治まる気配はないし、危うきには近寄らずって感じですが、でも一番は面倒くさくなってきたことです。 無理してでも旅行に行こうという意欲が、最近はあまり出てこない。 老化現象でしょうか??
そのかわり、家の中で運動したりトレーニングは精力的にやるようになりました。 コロナを理由にどんどん出不精になって、さぼるだけさぼって動かないと本当にヤバイので、まめに体重計にも乗るようにしています。
コロナ自粛中の健康管理に、体重計、体温計、血圧計などを適切に使って、まめにチェックする習慣はもちましょうね。
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