運動は細胞への充電だ!

運動は細胞への充電だ!

シロハ便り 第171号 2023年4月

 

運動は細胞への充電だ!

 

 この春は、梅も花粉も桜も早かったですね。桜は、僕も小学校とか中学校での入学式の時期に咲いていたイメージでしたが、もはや桜は卒業式で咲く花になりつつありますね。

 

 それともう1つ、この春の特徴として、例年以上に風が強い日が多かったように思います。

 

 風が強いということは、高気圧と低気圧の気圧差が大きいということになります。

 

 その気圧差に身体がついていけず、頭痛や眩暈、首・肩・腰のギックリなども多かったです。

 

 予防するには、体調の良い時にどれだけ運動と身体のケアを行えるか、それが大事になってきます。

 

 痛みのない状態になってきたら、運動習慣をつけましょうね。

 

運動は細胞への充電だ!

 

 今回は、ちょっと難しい話をします。 でも、とても大切なことですので、なるべく簡単に説明していきたいと思います。

 

 ヒトの身体は、約60兆個の細胞で出来ています。 そして、1つの生命体としてみなさんは生きているわけです。

 

 つまり、細胞の1つ1つが元気でなければ、その集合体である「私自身」も元気でなくなるのは当然と言えば当然ですよね。

 

 その細胞を動かしているのは何だと思いますか?

 

 それは「タンパク質」です。

 

 タンパク質というと、身体を作る成分だと思っている人も多いと思いますが、それだけではなく、細胞の中でタンパク質が動くことで細胞はその働きをしています。

 

 ヒトの身体の約60%は水ですが、その次に多い生体成分はタンパク質で、約20%を占めています。

 

 そして、ヒトの身体には、約10万種類のタンパク質があり、1つの細胞の中には約10万個のタンパク質が働いています。

 

 1つの細胞が、その役割を果たすというのは、その中で動いている10万個にも及ぶタンパク質が動いているからなのです。

 

 そのタンパク質がどうやって動くのかというと、身体の中にあるミネラルイオンのプラスとマイナスの電荷の引きつけ合ったり反発したりする力で動いています。

 

 ちなみにですが、砂糖を多く摂り過ぎている人は、慢性的にどうにもならない疲労や身体の痛みを起こしやすくなります。

 

 これは、砂糖を分解するのに大量のミネラルを消費してしまうので、細胞内のタンパク質を動かすために必要なミネラルイオンも減ってしまい、細胞が活発に動かなくなるからです。

 

 ですので、頭痛や関節痛を起こしやすい人で、甘い物や砂糖を多く含んだ食品を多く摂っている人は、思い切って大幅に控えてみると体調が良くなってくると思います。

 

 細胞の話に戻しますと、プラスとマイナスのミネラルイオンは細胞膜を通って細胞内部と外を行き来しています。

 

 その時、細胞の外はプラスに帯電しやすく、細胞内部はマイナスに多く帯電する性質があり、そのプラスとマイナスの電位差により細胞内がマイナスに帯電された状態を膜電位といいます。 そして、その力で細胞内のタンパク質が活発に動いて細胞が働くというしくみになっています。

 

 この膜電位は、身体が動けば動くほど、ミネラルイオンが活発に細胞膜の内外を行き来するので、高まっていきます。

 

 つまり、運動して身体を動かし、筋力を使えば使うほど、細胞内がマイナスに強く帯電することになります。

 

これはまさしく、スマホを充電するのと同じことで、細胞に動くためのエネルギーを充電していることになります。

 

 例をあげると、運動している時には、同時に食事はしていないですよね。 この状態は、筋肉は動いているけれども胃腸の細胞は休んでいる状態です。

 

 ということは、運動している時に、胃腸の細胞内にマイナスイオンが充電されていることになります。

 

 そして、今度は食事をした時に、フルに充電された胃腸の細胞が、食べた物を消化吸収するという重労働を行う時に、細胞内のタンパク質が動くためのエネルギーが充分に存在しているということになり、胃腸の細胞が元気に活発に動くことが出来、消化も吸収もよくなり、お腹にもやさしく、便通も極めてよいということになります。

 

 さらに、ストレスを抑える幸せホルモンであるセロトニンは腸で生成されるので、腸内環境がよくなると便通もよくなるしストレスにも強くなっていきます。

 

 暖かくなってきて、季節もよい時期ですので、毎年激しさを増す異常気象にも負けない身体(細胞)作りのために、運動を習慣づけていくことを強くおすすめいたします。

 

おすすめ

 

 風邪をひいたら病院に行って抗生物質を処方され飲みますよね。 これ実は全く意味がありません。 なぜなら、風邪は細菌ではなくウイルスが原因だからです。

 

 抗生物質は細菌の増殖を押さえ殺す作用はありますが、ウイルスには何もしません。 抗生物質を簡単に飲んでいますが、身体にとって良い細菌も多く殺してしまいます。

 

 このように様々な健康神話を科学的に検証している、とてもおすすめの本です。


 

あとがき

 

 運動しましょうと人には言うのですが、自分では長年運動不足でした(^^;

 

 そこで反省し、今年の2月からスポーツジムに通うようになりました。 ただ、ここ20年くらい、ほとんど家に籠りきりで、身体も錆びついていたので、徐々に身体を慣らしていこうと思っていたのですが・・・・

 

 やってしまいました! 久しぶりに腰に激痛が(泣)・・・。 

 

 今回のは僕がいろいろケアをしても痛みがしつこくて、なかなか状態が改善していかなかったのですが、さすがにそこで閃きました! このやり方ならいけると思ってやってみたところ、一発で痛みが消失しました!

 

 この経験も今後、みなさまの施術に応用していきたいと思います(*^^)v