やる気がない人と、ありすぎる人
シロハ便り 第105号 2017年10月
うちのれもんちゃんは、現在10歳です。 みーちゃんは推定5歳になります。 れもんが
2歳になるちょっと前に、白葉整体院を始めました。
みーが家の物置の下で鳴いているのを保護してからは 、もう5年も経つのかと、時の流れの早さに驚きます。
今月は福島へ一緒に旅行に行きますが、大分秋も深まってくるので、それ以外にもあちこち遊びに連れていこうと思っています。
れもんはまだ全然元気ですが、あと何年、一緒に旅行に行けるのかと考えてしまう年頃になってきました。
みーもれもんも車で遠出して、知らない場所でお散歩するのが大好きなので、悔いのないように沢山おでかけしてあげたいと思います。
やる気がない人と、ありすぎる人
季節の変わり目で、春に特に多いのですが、やる気が出ない時ってよくあります。 春ほどではなくても秋にも、夏の疲れが出たりして、やる気が出なく身体もだるい日が多くなるのではないでしょうか。
この、やる気をコントロールしているのは、脳幹だと言われています。 脳幹は命を維持する使命を持っています。 故に、命を守る上で危険な状況や環境変化などに敏感に反応し、それに対して命を守るために自律神経を動かし、身の危険を回避するための活動をしています。
つまり、気温の変化や気圧の変化などは、何もしなければ命の危険になる環境変化と言えるので、脳幹はその変化を敏感に感じ取り、その気温や気圧の変化に対して内臓環境が激変しないように自律神経を使って調整をし、体温や血圧などをある一定のレンジに収める役目を果たします。
この脳幹と自律神経の調整機能が上手くいかない人は、季節の変わり目に体調を崩しがちです。
そして、そのような状況に上手く対応できないとなると、脳幹はやる気自体を抑制して、自分自身の活動全般を抑制し、なるべく身体に負担がかからないように調整します。
つまり、やる気がないのは自分が怠けているのだということではなく、今無理をするなという脳幹からの指令のようなものです。
人間の身体は生き物です。昔から晴耕雨読という言葉があるように、ずっと無理をし続けられるようには出来ていません。 晴耕雨読の言葉はとても真理をついている言葉です。天気の良い日は高気圧なので、身体は外側から高い気圧で圧迫を受けます。するとそれに対応するように身体の内側からも圧を強くしてバランスをとります。
結果として、身体の表面の筋肉や血管は内外から高い圧力が加わるため、血流が速くなり筋肉や心肺機能にも活が入り、活動しやすくなるので仕事をするには良い状態になります。
しかし、身体への負荷が強くなるため血圧も高くなり筋肉的な疲労も溜まります。
逆に雨の時は低気圧なので、身体の内外からかかる圧力が減少し、血流もゆるやかになり、身体が休息モードに変わります。
低気圧になり雨が降る時は身体を休めるのに適した状況になるので、晴れている時は仕事をがんばり雨の時には休ませましょうねというのが晴耕雨読という言葉です。
しかし、晴耕雨読な生活が出来る人の方が少ない現代社会では、毎日頑張り続けなければなりません。
その中で、気候の変化によって無理してきた身体を半強制的に休ませるために脳幹はやる気自体を抑制するのではないかと思います。
だから、決して怠け病とかではありません、やる気が出ない日は脳と身体からの休めという信号だと思って、少し耳を傾けてあげましょう。
それとは別に、身体に痛みをかかえている場合にも同じような現象が起こります。 身体のどこかに故障がある場合、初期の頃は痛みを出して動きを制限させ、あまり動かせない状態にし、回復するための時間を作り出します。
しかし、その状態で無理をし続けると、脳はその故障個所に脳内麻薬で麻酔をかけてしまいます。すると、その故障はそれ以上代謝による回復をしなくなり、古傷となって残ります。
そのような古傷がいくつも重なってくると、脳としては、はっきり痛みの信号では送られてきていないけれども、なんかおかしなエリアが身体に起こっていて、そこを無理させると決定的なダメージになり、危険かもしれないと判断していきます。
それでも、故障個所の正確なデータが脳へ送られてこないので、修復はそれ以上かけられません。 ならば、やる気をなくさせ、身体をあまり動かしたくないようにすることで、何かがおかしいエリアへの負荷を軽減させ決定的なダメージを負わないようにします。
つまり、やる気がなくなるのは、実は身体を守っている防衛本能とも言えるのです。 逆に、どんなに身体のダメージが積み重なってきても、やる気がありすぎて制御できない人もいます。
そのような人は、本当に行くところまで行ってしまい、とてつもないダメージを身体の隠れた場所に負ってしまいます。
人間は無理をして頑張ればいいというものではありません。 生き物ですから、頑張ったら同じだけ、その分休息も必要です。
無理を続けた代償として、やる気がなくなることは脳からの休止命令であり、それさえも聞かず無理をすれば、突然プッツンするのも何ら不思議なことではありません。
突然何もかも嫌になり鬱になってしまったり、突発性難聴や目まいで倒れたり、昨日までピンピンしていたのに急に身体が動かなくなったり、頭痛や肩や股関節や足に医学では治らない激痛やしびれが出てきたり、何でも起こりえます。
そうなった人が色々と多くの治療を受け続け、どうしようもなくなって他に選択肢がなくなってから、最後に白葉整体院にいらっしゃることも多いです。
うちで回復していく人もありがたいことに多いですが、やっていることは、脳が自分の身体の今現在の状況を正確に把握できるようにすることだけです。 そして、症状のあるうちは絶対に安静にすることを強く推奨しています。 痛いところを痛い方向へ絶対に動かさないように、口を酸っぱくして言っているのはそういう理由からです。
そして、自分の身体に異変を起こす原因となっている故障個所を、脳が認識し修復していければ、だんだん、脳からのお許しが出てきて、動きたい、何かをやりたいというやる気がわき起こってきます。
身体がしっかりと回復し、脳がやる気を出してきたら、もう全力でゴーです! 何をやってもかまいません。
そうやって回復していった人を、おかげさまで何人も見てきましたが、素晴らしいです。
身体が痛い時、やる気が出ない時は、回復させなければならない時ですので、充分に身体を労わってあげましょうね。
今月のおすすめ
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あとがき
今月号のれもんの写真は群馬県川場田園プラザのお山のお散歩コースでの写真です。 その帰りに藤岡市の鮎川温泉金井の湯でお風呂に入り、市内の卵波というお店で上州牛のすき焼きを食べて帰ってきます。
お風呂に入っている時と食事をしている時は、みーとれもんは車の中でお留守番なので、夏場は行けませんでした。 やっと涼しくなってきたので、こんなお出かけもこれからの楽しみになります♪
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