幸せホルモンは腸で作られる

幸せホルモンは腸で作られる

シロハ便り 第170号 2023年3月

 

幸せホルモンは腸で作られる

 

 身体を整えて、どこにも不調がなくなってきたら今度はどんどん身体を動かして、運動をしていくと本当に体調が良くなっていきます。

 

 それはわかってはいるんですけど、自分でもなかなか運動を習慣化することが出来ていませんでした。

 

 せいぜい、アマゾンプライムビデオを観ながら踏み台を昇り降りする
運動をするくらいでしたが、それでも何もやらないよりはマシでした。

 

 でも、それでも筋力は落ちていってしまったので、一念発起して、2月からスポーツジムに通いだしました。

 

 夜、仕事が終わって夕食を食べてからなので、遅い時間になりますが、運動するので夕食にお腹一杯まで食べる事もなくなり、すごく身体が軽いです。

 

 筋力は一生の財産になりますので、がんばります(^^♪

 

幸せホルモンは腸で作られる

 

 脳内伝達物質というものが、脳の中で膨大な情報を伝え合うのに使われているのですが、幸せな気分をもたらしてくれるのが、セロトニンという脳内神経伝達物質です。

 

 脳内でセロトニンが少なくなると、うつ病になると言われていて、うつ病の治療薬にも使われています。

 

 セロトニンはその他にも、痛みを抑制することに使われていて、何か大きな外傷を受けた時、痛みが痛覚神経から脊髄を伝わって脳に伝達されるのを抑制し、痛みを緩和してくれたりもします。

 

 痛み抑制系といって、セロトニンとノルアドレナリンが痛みをコントロールしてくれる役割をもっていますが、あんまりこれが頻繁に効きすぎると、脳が痛みを認識しなくなり、痛みの発生源の治癒を阻害してしまいます。

 

 長年の慢性的な身体の痛みを持っている場合、脳内のセロトニンが無駄使いされている可能性もあり、それも脳内のセロトニン減少の1つの要因になりえるのではと思います。

 

 脳内で、幸せな気分をもたらし、また痛い所の痛みを抑えてくれるセロトニンですが、実は脳ではセロトニンは、ほとんど生成されません

 セロトニンは腸で作られます。 そして便通をスムーズにしてくれる大切な役目があり、腸内環境を整えるのもセロトニンの大きな作用なのです。

 

 そして、腸で生成されたセロトニンは、その90%が腸で使われます。 脳に回るのは全体の2%くらいしかありません。

 

 つまり、脳内で幸せな気分をもたらしてくれるホルモン(セロトニン)は腸で作られ、それが脳や身体の色々なところで使われるということになります。

 

 便秘になりやすい人は、腸内環境が乱れていて、その影響は腸だけにとどまらず、脳内ホルモンのバランスにまで影響を及ぼします。

 

 便秘が続くことは、セロトニンの生成が上手く行われていない証拠になりますので、放っておくとうつ病とかアルツハイマーの原因にもなりえます。

 

 セロトニンは、ドーパミンやアドレナリンなどの興奮ホルモン(ストレスホルモン)を抑えてくれる役目もありますので、脳内のセロトニンが少なくなると、ストレスホルモンによって記憶に深く関係している脳の海馬という組織を萎縮させ、それがアルツハイマーに関連していると言われています。

 

 幸せは腸から作られると言ってもいいくらい、腸の状態は大切です。 また、腸は独自の自律神経網をもっていて、第2の脳とも言われています。

 

 食事に気を付けることはもちろんのこと、適切で適度な運動も腸を活性化させますので、腸内環境を整えるために生活習慣を見直してみるのも健康維持にとってはとても大切です。

 

 腸内でセロトニンを作り出すためには、必須アミノ酸のトリプトファンとビタミンB6が必要です。 それらが豊富な食材の一覧は以下です。

 

バナナ・アボカド・トマト・ナッツ類
牛乳・ヨーグルト・プロセスチーズ・脱脂粉乳・卵
マグロ・カツオ・ツナ缶・かつお節
赤み肉・レバー・鶏肉
豆腐・納豆・味噌・醤油・そば

 

 セロトニンを増やすためには茹でるよりも焼くほうが、より効果的だそうです。 また、日光浴や適度な運動でもセロトニンは増えやすくなります。

 

 腸で作られたセロトニンは脳にも送られるのですが、脳でも少し作っています。 それは脳の松果体という睡眠に関連している部位で作っているのですが、睡眠をよくするホルモンであるメラトニンというホルモンを生成する時の前段階がセロトニンです。

 

 「よく眠れるのは幸せ」と、よく聞きますが、幸せホルモンであるセロトニンは、良質の睡眠にも関係しています。

 

 バランスの良い食事と適度な運動に適度な日光浴をして、よく眠れれば健康間違いなしということですね。

 

 この理想にどのくらい準じているか、一度よく生活を見直してみて、なるべく近づけていくように努力してみてください。

 

 身体の健康と心の健康は、切っても切れない表裏一体のものです。 健康な人は、身体も心も充実しています。

 

 日々、共にそこを目指していきたいですね(^^;

 

あとがき

 

 5月から定休日が火曜日に加えて、第3日曜日もお休みとなります。

 

 去年の2月から、メンタルケアの方法を学んできました。 それが4月に卒業となり、5月より本格的にカウンセリングのセッションを行うことになりました。

 

しばらくは、第3日曜日をカウンセリングのために空けておきたいと思いますので、ご不便をおかけいたしますが、よろしくお願いいたします。

 

 メンタルケアのカウンセリングにご興味のある方がいらっしゃいましたらご相談ください。 料金等の詳細をお伝えさせて頂きます。

 

 カウンセリングセッションの内容は、ストレス、仕事、お金、恋愛、ダイエット、対人関係など多岐にわたります。

 

 身体の不調とメンタル的な影響は、とても大きな繋がりがあります。 今までは、心の面は個人的に不得意な分野だったので、あまり触れてはきませんでした。

 

 ただ、勉強してみて、出来る事がこれほどたくさんあるのかと驚きました。

 

 そしてさらに驚くことに、この1年間学んできて、同期の方々と交互セッションを重ねてきて、自分はけっこう得意分野だったみたいです(^^;

 

 整体は整体として、メンタルの分野は別に分けてやっていこうと思いますので、興味のある方だけご相談ください。
 よろしくお願いいたします。