自然治癒力

自己治癒力の初動

シロハ便り第65号 2014年6月

 

自己治癒力の初動

 

 先月、れもんとみーを連れて、伊豆の修善寺へ旅行に行ってきました。
 高速道路を走っている間ずっと、みーはミャーミャー鳴いていましたが、旅に慣れているれもんはそれにもかかわらず、すっと余裕で寝ていました。

 

 そんな中、ちょこっと寄り添ってみた感じが右の写真です。みーはそれでもお利口だったのが、高速で走っている車の中で、おしっこシートにおしっことうんちをちゃんとしたんです。
 ほんとにどこに連れていくにも楽な二人で助かります(^_-)-

 

 

自己治癒力の初動

 

 少し前にテレビのドラマで『D-MAT』というのをやっていました。災害現場に医師が急行してその場で医療行為をし人命救助にあたるという内容です。
 そのドラマのシーンを見ていて、体の中でも、自己治癒力の初動において同じようなことが起こっていると思っていました。

 

 どういうことかというと、災害が起こったとき、まずはじめにその場から離れる「退避」が行われます。出来るだけ速やかに災害現場から離れることが第一優先事項であり、次にレスキュー隊が到着したら現場の安全確認をしながら現場の状況を確認していきます。
 レスキュー隊は安全確保をしながら、現場に残された要救助者を救出していき、そして動かせない要救助者がいるようなら医療チームD-MAT を要請します。
 医療チームが到着して現場で治療を行っていく時も、現場が再度危険にさらされる状況になったら、どんなに治療が途中でも、患者を置き去りにしてでも一時退避しなければなりません。
 そして再びレスキュー隊が現場の安全を確認しなければ医療チームは動けないルールです。

 

 怪我をしたとき、体の中でもこれと同じようなことが起こっています。
 例えば足を強打し骨折したとしましょう。ボキッとやった瞬間に強い激痛が起こります。それは災害が起こった瞬間と同じとします。すると、脳はまずはじめに「退避」を行います。出来るだけ速やかに激痛の起きている現場から逃げようとするのです。

 

 痛みとは脳にとって必要な情報ではありますが、やはり危険で不快な感覚です。強すぎる痛みの信号は脳へのダメージにもなりかねません。脳幹にダメージが及ぶと命は一発アウトになってしまいますので、生命維持を司っている脳の中枢を危険な刺激から守ろうとしていることは当然と言えます。
 故に、大きな怪我をして強い激痛が発生すると、脳は反射的に神経の感覚を鈍らせ現場から一時退避させるとともに脳の意識レベルも無意識方向へ下げることで、現場からの退避行動をするのです。
 そして一挙に強い痛みの刺激に脳がダメージを受けないように、痛みを感じるレベルを下げておいてから、レスキュー隊が安全確認、現場確認に向かうように、そろそろっと脳が神経を使って現場を見にいくのです。

 

 そして、神経がそろそろっと現場の情報にアクセスしていき、痛いけれどもこれならば脳へはダメージにはならないと判断できるまでは、被害状況を正確に把握しようとはしません。
 現場の安全確認ができてはじめて、どのくらいの損傷であったのかを脳が判断し、その後はじめて自己治癒力という体の中の医療チームが派遣されます。
 つまり、ここで起こることは、体に損傷が起こってから治癒しはじめるまでの間に初動でタイムラグができてしまうということです。

 

 この初動においてのタイムラグを極力短くすることができれば、怪我からの回復は格段に早くなります。その方法はみなさんにはじめにお渡ししている小冊子に書いてあるとおりです。
 損傷部分の痛みに対して脳がビビっている間に、自分の意思で、意識的に怪我をした瞬間を再現させてやればいいわけです。すると、脳は痛いけどこの程度だと認識するのが早くなりますので、脳がリブート(再起動)するのが早くなります。そしてすばやく自己治癒活動にとりかかることができるのです。

 

 これをやっておくと怪我の治りが早くなるだけでなく、身体的および心理的後遺症にならなくなります。
 脳の初動でのタイムラグが起こると、その間に損傷が進行してしまうので後遺症になったり古傷になって残る可能性が大きくなります。そしてもっとやっかいなのは、心理的な面におよぼす影響があることです。

 

 脳が痛みの現場から退避している間には、脳は意識レベルを低下させていますので、脳の記憶領域に無意識の領域ができてしまい、そこに現時点での痛みやその場の状況の記憶が書き込まれていってしまいます。
 この無意識下に入ってしまった記憶というのがやっかいで、言わば催眠術と同じ効力をもってしまいます。催眠術とは様々なコマンド(命令)により人の意識レベルを下げていき、脳の無意識の領域に勝手なコマンド(命令)を刷り込むというものです。すると、ある一定の状況やコマンドを与えると自分では意識せずに無意識下で与えらてた命令通りに行動してしまいます。

 

 これと同じことが、怪我をして脳が退避している間に起こってしまうのです。激痛で脳が意識レベルを下げている間に、その場の状況や人の話し声や痛みの感覚が無意識の領域(潜在意識)の中に書き込まれてしまいます。
 すると、その怪我をした時と同じような状況に遭遇すると、その時に記録されたものが潜在意識の中から呼び起され、その痛みを感じてしまったり、その時の恐怖の感情に支配されたりしてしまいます。

 

 子供のころスポーツで怪我をした場合、この心理的後遺症により、同じような状況において恐怖心が呼び戻されるようになると、優秀な選手であってもそのパフォーマンスは著しく低下してしまうこともあります。

 

 日常生活においても、どこかぶつけたり怪我をした時には忘れずに、あの小冊子に書いてあるとおりのことを実行してください。痛みが治まるのもとても早いし怪我の回復は段違いです

 

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伊豆の修善寺にて

 

 伊豆の修善寺へ旅行に行ったときの写真です。旅館のスタッフさんはみんな若いんですがとっても感じが良く、ドッグトレーナーの資格を全員もっているらしいです。周辺は大人の落ち着いた温泉街って感じでした。

 

自己治癒力の初動
東名高速海老名PAには、ペットのための遊歩道があります。

 

自己治癒力の初動
東名高速足柄PAにはドックランがあります。助かりますね!(^^)!

 

自己治癒力の初動
泊まった修善寺の旅館にあるドックランです。

 

自己治癒力の初動
旅館のお庭を見ながらゆったりと足湯に浸かれます。お茶やコーヒーを頼めばサービスで持ってきてくれます。

 

自己治癒力の初動
お部屋でくつろぐみーちゃん初めての場所でなかなかのリラックス感がさすがです。

 

自己治癒力の初動
れもんちゃんはお外でハッスル!

 

自己治癒力の初動
近くの川にきれいな橋が何本もかかっていて、歴史ありそうな建物添いに歩くと気持ちいいです。

 

今回泊まったお宿は、伊豆修善寺の『絆』というペット同伴専門のしぶごえグループの旅館です。
〒410-2416 静岡県伊豆市修善寺3372-1
電話 0470-28-4089
http://kizuna-shuzenji.com/

 

 

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