ソルフェジオ周波数
シロハ便り第73号 2015年2月
2015 年から、院内で流れているBGM が変わりました。皆さん気づきました?
もう5年くらい同じものを流しつづけていました。
音楽にあまり興味のない私で、しかもズボラなので、そのまま放置していた感じなのですが、録音して再生するのに使っていたウォークマンの充電池が1 日もたずに電池切れになってしまうようになったので、使っていないiphone に新たに音楽を録音して使いはじめました。
今まで流れていた音楽のCDは誰かに貸してしまって戻ってきていないので(T_T)・・・そんなわけでやっと変えたしだいです♪
ソルフェジオ周波数
というわけで、今回は院内で流れているBGM のお話です。 近年、ヒーリングや癒しの業界で流行っているソルフェジオ周波数というのがあります。どういうものかというと、それは、キリスト教のグレゴリオ聖歌に使われた失われた古代の音階だと言われているもので、この聖歌には地球の磁場8HZ を66 倍にした528HZ の周波数が使われているのだそうです。
この528HZ の周波数というのが体によい効果があるとか、DNA を修復する効果があるとか言われて話題になっているんですね。
ソルフェジオ周波数には他にもいろいろ効果のある周波数があると言われていて、以下はその一覧です。
? 174Hz・・・意識の拡大と進化の基礎
? 285Hz・・・多次元領域からの意識の拡大と促進
? 396Hz・・・罪・トラウマ・恐怖からの解放
? 417Hz・・・マイナスな状況からの回復、変容の促進
? 528Hz・・・理想への変換、奇跡、細胞の回復
? 639Hz・・・人とのつながり、関係の修復
? 741Hz・・・表現力の向上、問題の解決
? 852Hz・・・直感力の覚醒、目覚め
? 963Hz・・・高次元、宇宙意識とつながる
Amazon などの通販では、それぞれの周波数で作られた音楽のCD がたくさん見つかります。今、私の院内で流れている音楽もソルフェジオ周波数528Hz で作られた音楽CD を流しています。
まあ、だからといって、細胞のDNA 修復とかを鵜呑みに信じているわけではないんですが(――゛) 私は基本的にこのような話はすべからくフラシーボ効果かなと思っていますので・・・
たぶんですが、これが流行るきっかけになったのが、大震災での原発事故じゃないかと思います。傷ついた細胞を回復させるというフレーズがうけたんでしょうね。こういうのもそれなりに信じている人には何らかの好影響がなくはないと思いますが、残念ながら細かく調べていくと“失われた古代の音階”というのは、かなりまゆつばものです。
実際はこの周波数は国際標準ピッチ A=440Hz を元にして作られているようで、これは1939 年ロンドンでの国際度量衡会議で決められた歴史的に新しい標準ピッチです。それ以前は地域や時代で様々に異なったチューニングが行われていました。
モーツアルトの持っていた音叉はA=421.6Hz だったと言われています。
ピッチだHzだチューニングだと言われても、音痴の私には何のことかよくわからないんですが、モーツアルトの音楽を聞かせると植物が良く育つって話はよく聞きます。千疋屋の1個何万円もするメロンもモーツアルトを聞かせて栽培しているとかテレビで見た気がします。
チューニングや周波数に若干のズレがあったとしても、心地の良い音が生き物に何らかの良い影響を与えているという考え方はとても素敵だと思います。
ソルフェジオ周波数が良いと主張しているのは、DNAの研究者であるレオナルド・ホロヴィッツ博士の研究結果によるものです。この博士の著書に詳しく書かれているんですが、私はソルフェジオ周波数がDNAにどうのこうのよりも興味をひかれたのが、国際標準ピッチ A=440Hzの弊害の方でした。まあ、この著書の陰謀説とまではいかなくとも、画一的に決められた周波数で、身近に耳に入る音が統一されているって、やっぱりちょっと怖い気がします。
音楽とか自然界の音とか、聞く方の感覚的なものでもあるし、音も個性や周波数が違っていることで、その人その人の一番心地いい音に出会うチャンスが増えると思うからです。
モーツアルトの持っていた音叉は A=421.6Hz だったとしたならば、それを国際標準ピッチ A=440Hzで演奏したら、オリジナルのもの、モーツアルトがイメージしたものと違ってしまうのでは?
失われた古代の音階とは、ソルフェジオ周波数のことではなくて、それぞれの個性や地域が育み生み出されたオリジナルの多様な音だったとしたら、そっちの方が残念だと思います。
かなり本題から脱線してますが、なんとなく流行っているからと選んだソルフェジオ周波数のBGMから、いろいろ調べていて思ったことでした。
今月のおすすめ本
DNAの研究者であるレオナルド・ホロヴィッツ博士の研究結果を著書にしたものがこの本です。かなり衝撃的なタイトルですが、内容はソルフェジオ周波数の素晴らしさについてよく書いてあります。
こういうの好きな人にはおもしろいと思います。
ジョン・レノンを殺した凶気の調律A=440Hz 人間をコントロールする「国際標準音」に隠された謀略() (超知ライブラリー 73)
レオナルド・G・ホロウィッツ 渡辺亜矢
あとがき
オプセラピー白葉を開院した当初は、音楽CDを買う余裕もなく、以前から家にあったオールディーズのCDの中からゆったりとした曲を選んでBGMに流していました。ある患者さんから、ジャズだね!っと言われて、ああ〜この曲はジャズなんだ・・・とはじめて知りました。
そのくらい音楽には無頓着です(T_T)
音楽を心から楽しめて、いい音への感性が豊な人ってうらやましいです。 今、私にとって一番心地よい音は、れもんちゃんの寝息とみーちゃんの甘えた声かな(^_^;
皆さんは、好きな音、もっていますか? 私もこれからはもう少し好きな音を探してみたいと思います。心地のよい音に包まれる生活って豊な気持ちになれそうですよね。
細胞の修復うんぬんは別にして、今流れているBGMは気に入っています。皆さんにとっても、気持のいい音だったらいいなあと思っています。
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