上部頸椎と顎の関係

上部頸椎と顎の関係

シロハ便り 第132号 2020年1月

 

上部頸椎と顎の関係

 

 新年、明けましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願いいたします。

 

 2020年、いよいよオリンピックイヤーの幕開けです。

 

 灼熱の東京で熱い戦いが繰り広げられるのでしょうが、観戦に行かれる方は十二分に注意をしてくださいね。

 

 暑さ対策にも限界がありますから気分が悪くなったら早めに休むことが必要です。

 

 今年の冬も10年前に比べたら、そうとう暖かいですし、温暖化は年々激しく影響を及ぼしてくることは確実です。

 

 それと共に、気温差と気圧差が激しっくなっていきます。 その影響が健康面に出てくることも多くなってきます。

 

 その上で一番重要なことは、体調が変化することよりも、体調の変化にいち早く気が付くということです。 早く気が付き早く対応するメカニズムが、身体に備わっている最高の健康維持機能です。

 

 そして、皆さんのその機能を高めるのが、私の仕事です♪

 

上部頸椎と顎の関係

 

 頸椎の1番がズレると顎に影響が出ます。 頸椎と顎の関係はとても深く強い影響を及ぼし合っています。 たとえ本人に自覚がなくても、口を大きく開けた時に左右の顎で開き方に時間差やひっかかりがあることも多いです。

 

 そこで最近では、頸椎のズレの検査をする時に口を大きく開けてもらい、その時の顎のズレる様子や感触を見ることも試みています。

 

 検査をするにあたって、一番わかりやすいのは筋力検査で、頸椎をどの方向へ動かした時に筋肉が一番強く力を出しやすいかを見る方法です。 この方法は講座でも教えている方法です。

 

 顎の動きやひっかかりの感触を見て感じて検査する方法は、たぶん経験を積まなければ難しい方法だと思いますが、筋力検査ではそれほどの差が出ない人や、状態が良くなってきた人に対して、より細かく検査するには適した方法だと思っています。

 

 おかげ様で、うちも10年以上、皆さまの施術をさせて頂いてきましたので、長年通って頂いている方も増えてきました。 かなり良い状態を維持できている方も多くなってきましたが、さらにもう一歩、快適な状態へ進ませて行けるように、今後さらに細かく見させて頂ければと思っております。

 

 ただ、頸椎の状態が安定しづらい人は顎が不安定な人が多いのも事実です。 片方だけで噛み続ける癖のある人や噛み合わせの悪い人は、頸椎を調整しても安定しづらくズレやすい傾向にあります。

 

 逆に、頸椎がズレて顎がズレているのに、頸椎がズレたままで噛み合わせを調整してしまった人は、頸椎を調整すると逆に顎がズレてしまうのでどちらからも悪影響を与え続けることになってしまいます。

 

 基本的に顎がしっかりしている人ほど頸椎の調整をした場合よい状態が安定して維持される傾向にあり、顎が不安定な人ほど調整効果が維持しにくい傾向にあります。

 

 顎関節に問題がある場合は、時間が経てば頸椎のズレは止められないので、定期的に調整しつづけなければなりません。

 

 頸椎の調整は顎にのみ影響するわけではないので、調整をつづければ顎関節のみならず頭蓋骨全体のバランスも動いていくので、口が開きやすくなったりカクカクしなくなったり顔の歪みが整っていくような効果もあります。

 

 しかし、普段からよく噛む習慣をつけておくことも大切で、片方のみで噛む癖を注意し左右両側で意識的に噛むようにするとか口まわりの筋力を強化することも行うととても良いと思います。

 

 私がお渡ししている毛管運動のプリントの裏側に載せている『あいうべ体操』という口の運動は、そのような意味もありお薦めしています。

 

 年齢と共に口まわりや舌の筋力も低下するので、『あいうべ体操』を行うことで地道に鍛えにくい筋肉を使っておくことで、顎関節の強化や飲み下しをしやすくする効果などもあります。

 

 加えて、いびきや無呼吸症候群の予防・改善にも役立つと言われています。 いびきや無呼吸症候群では舌の筋力が落ちて気管をふさぐようになることが、その原因の1つと言われているからです。

 

 『あいうべ体操』は、その他にも、本来は口の筋力が落ちて口が開きっぱなしになることを防止し、口呼吸にならず鼻呼吸が出来るようにすることが目的としてあります。

 

 特に寝ている時に口が開いて口呼吸になってしまうと、まず口の中が乾燥しウイルスが繁殖しやすい状態になります。 そして口からダイレクトに空気中の菌を吸い込み続けるとその菌に対抗するためにウイルス攻撃系の免疫である顆粒球という免疫成分が活発に動くことになります。 すると顆粒球の活動が活発になりすぎることでそれに連動する自律神経の交感神経が過剰に強くなり自律神経のバランスも崩れます。 
 ウイルス攻撃系の顆粒球の過負荷により、次に本当に危険なウイルス、インフルエンザウイルスなどが体内に入ってきた時には、今度はそれに対抗する余力が弱くなってしまい、風邪やインフルエンザにかかりやすくなってしまいます。

 

 免疫成分には他に異物攻撃系であるリンパ球という成分があり、顆粒球の過負荷でリンパ球との成分バランスが崩れると、今度はリンパ球も過剰な反応をするようになり、それがアレルギー反応となって起こります。

 

 つまり、全ては繋がっているということです。 そして、私のお伝えしているものは、頸椎の調整効果だけでなく、身体が健全に全てが上手く回っていくように、そのために必要なことを網羅したプランがあって行っているものとご理解ください。

 

今年の年賀状

 

今年のうちの年賀状です。 今年もよろしくお願いいたします。

 

上部頸椎と顎の関係

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