


さすがに暑さでバテぎみの方も多いと思います。体温よりも高い気温により、命の危険を感じている脳は、身を守るために体を緊張させています。
特に、天気予報で気温が35度以上の時は、体感気温が40度を超えています。
そのような外気に長時間触れていると、その熱が体の中に入ってこないように、交感神経を使って体の表面の筋肉を緊張させ、硬く締めていくことで毛細血管を圧迫し、血流を弱くしていきます。
体の表面近くの血流を弱くしておけば、暑い外気と血液の接触を抑えることが出来るからです。これが続くと、体の表面に近い筋肉は緊張状態が続きますので、様々な体の痛みや不調が出やすくなります。
ゆえに、普段よりも多くの睡眠を心がけ、充分な休養を取りましょう。
幸福ホルモンとして挙げられている主なホルモンで、「ドーパミン」と「セロトニン」がありますが、もう1つ近年注目が集まっている特別なホルモンがあります。 それが「オキシトシン」です。
このオキシトシンは、元々は脳の視床下部というところで作り出されるホルモンで、主に出産の時に胎児を押し出すために子宮を収縮させたり、出産後の胎盤が剥がれたところの炎症を抑え修復したり、母乳を押し出すために使われたりするものです。
以前は、そのように脳でしか分泌されないものと認識されてきたのですが、近年の研究によって、肌の皮膚細胞からも分泌されていることが分かってきたそうです。
そして、驚くべきはオキシトシンの効能で、元々剥がれた胎盤を修復するくらいですから、抗炎症作用や細胞の修復機能が優れています。 また、肌細胞で分泌されるので、美肌効果があります。
さらに、高齢化社会の大問題である認知症の約6割を占めるアルツハイマー型認知症の改善効果が認められ、治療薬の研究が行われています。
アルツハイマー型認知症は、脳の海馬という短期記憶を司る部位にアミロイドβというゴミが溜まることで発症するのですが、オキシトシンは、そのアミロイドβを掃除してくれるらしいです。
そして、幸福ホルモンの中でも、ドーパミンとセロトニンは、ワクワク感やドキドキ感などに関係するのですが、オキシトシンは安心感や心地よさに関係しているようで、心の健康にとても大きな影響を与えているそうです。
ですので、オキシトシンをたくさん分泌することで、心身共に健康になっていく可能性が広がります。
そこで、どうしたらオキシトシンがたくさん分泌されるのかということになりますので、その秘訣をまとめてみたいと思います。
まず、「他者と触れ合う」というのが効果的だそうです。 一番良いのが、心地のよいマッサージで、グイグイ揉みこむようなものではなく、オイルマッサージのようなやさしく撫でるような刺激でのふれあいによって、かなりのオキシトシンが分泌されるそうです。
次に、「見つめ合う」もかなり良いそうで、夫婦や恋人、親子でしっかり見つめ合うと分泌が促進されるみたいです。
相手がいないとか恥ずかしいとか今更出来るか!という人は、ペットと見つめ合っても同じく良いです。 ペットがいなければ、かわいい動物の動画などを観ても同じくオキシトシンが分泌されるみたいですので、試してみてください。
次に、「人に親切にする」ことで、オキシトシンが分泌されることも分かっているそうです。 何か人のために行うということで幸福ホルモンが増えるという素敵なお話です。
次に、「抱っこする」のも効果的だそうで、人でももちろんですが、ぬいぐるみや抱き枕でもその手触りや安心感からオキシトシンが分泌されるみたいです。
次に、サウナなどで水風呂に入るのが好きな人が言う「整う」という状態も、かなりのオキシトシンが分泌されているそうで、温冷交代浴が良いそうです。
次に、「アロマオイルやお香を焚く」ことによる香によって心地よい空間を作ることも、オキシトシンの分泌を促してくれます。
要するに、心地よい刺激と安心感によって「幸福感」が高まった時に、奇跡の万能薬のようなオキシトシンというホルモンが出てくるよってことですね。
何かできるものがあったら、ぜひ試してみてください。
ということで、オキシトシンを分泌させ、安眠効果も高まる魔法のグッズとして抱き枕を試してみたところ、これがかなり気持ちいいです。
特に横向きで寝た時に、体に負担がかからない感覚で、いつまででも寝ていたくなります(^^;
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温冷交代浴は半身浴とは違って、熱いお湯と水で交互に刺激することで血管の収縮を促し、そのポンプ効果で血流を上げようというものです。 自宅で行う時の手順は以下になります。
1. 入浴前にコップ1杯の水を飲んで水分を補給する。
2. お風呂の温度を40℃に設定し、肩まで3分間浸かる。
3. 湯船から出て、25〜30℃くらいのシャワーを手足にかける。
4. 再び2〜3分湯船に浸かり、同じように冷たいシャワーをかける。
若干負担がかかる場合もありますので無理なく注意しながら、気持ちいい範囲で行ってみてください。