


残暑もやっと落ち着いてきて、寒いと感じる日も増えてきました。
僕は、例年はお彼岸を過ぎたあたりから寒さ対策としてハイネックの長袖を着ることが多いのですが、今年はさすがに10月中旬くらいまでは半袖を着ていました(^^;
そして急に寒くなったので油断していたのか、久しぶりに鼻かぜをひいてしまいました。
2〜3日、体を暖かくして睡眠時間をいつもより多くとり、すぐに回復しましたが、気温の急激な変化にはさらに気を付けようと思いました。
今年の予報では、11月までは比較的暖かい日が多く、12月に急に冬本番の気温になるということなので、寒さ対策は今から万全にしておきましょうね。
気圧変化による頭痛・眩暈対策は以下をみてください。
まず頭痛のメカニズムを説明します。 頭痛には頭部に入っていく体液(血液、リンパ液)と頭部から出ていく体液のバランスが関係しています。
頭蓋骨は、実は一定のリズムで収縮を繰り返しています。 つまり頭蓋骨が一定のリズムで、膨らんだり縮んだりしているということです。 それはまるで頭蓋骨自体が一定のリズムで呼吸をしているかのようにです。
そしてその頭蓋骨の収縮によって脳の中心にあるジャイロ(コマ)を高速で回転させるのを補助しています。
この脳の中にあるジャイロが回転することにより、人は寝ている状態から起き上がった時に、すぐに真っすぐに姿勢を安定させられるのです。
眩暈や立ち眩みを起こす時には、このあと説明する頭痛の原因と同じような理由で、頭部へ出入りする体液のバランスが崩れ、頭蓋骨の収縮が上手くいかず、脳の中のジャイロの回転数が落ちるという状態になっています。
この頭蓋骨の収縮が上手くいかない理由は、頭部に出入りする体液のバランスが悪くなることにあります。 頭蓋骨は、全てがヘルメットのように繋がっているものではなく、いくつものパーツに分かれていて、そのパーツごとの間には隙間があります。
赤ちゃんが生まれる時、頭はそのままの形で出てくるのではなく、頭蓋骨の各パーツが一旦つぶれるような形で細くまとまってから出てきます。
そして頭蓋骨が一定のリズムで収縮する時には、その頭蓋骨のパーツの隙間から体液が出たり入ったりしています。
つまり、頭部へ出入りする体液のバランスが悪ければ、頭蓋骨の正常な収縮が出来なくなるということです。
頭部への体液の出入りが悪くなる原因は、咀嚼不足による喉の詰まり(硬直)です。 体液の頭部への流れは、左の喉から入っていき、右の喉から出ていきます。 ゆえに喉の左が硬くなれば体液は頭部へ入りづらくなり体液不足が起こるので、頭蓋骨の隙間から体液が出てこられなくなり頭皮が硬く頭蓋骨にくっつくようになります。 この状態になると左側に偏頭痛が起きます。 これを陽性の頭痛と言います。
喉の右側が硬くなれば、左の喉から入った体液が今度は出づらくなりますので、頭蓋骨の隙間から出た体液が今度は戻っていかなくなりますので、頭皮がブヨブヨになっていきます。 この状態では右側に偏頭痛が起きます。 これを陰性の頭痛といいます。
ちなみに、陽性(左側)の頭痛も危険なのですが、陰性(右側)の頭痛はもっと危険な頭痛になりやすく、下を向くとズーンとした痛みになったり、三叉神経痛になったりします。
よって、一番の予防と対処法は、徹底的に咀嚼を見直すこと! これが最優先であり最重要です!! ひとくち、食べ物を口に入れたら、最低47回、もしくは固形物がなくなるまでかみ砕いてから飲んでください。
それを前提として、頭痛が起きてしまった時の対処法を教えます。 まずは痛みのある側の頭蓋骨の隙間を爪でよく剥がしてください。 位置は頭の側面と上面の境目(エッジ)の部分です。
この部分に人差し指から小指までの爪を揃えて当てて、上下に頭皮を剥がすように動かしてください。
次に、硬くなった喉を柔らかくして、頭部への体液の出入りをスムーズにしていきます。 喉または首が固まって硬くなったり痛くなる人は、この方法で首も喉も楽になっていきます。
首を柔らかくするのは、首の筋肉の癒着を直に剥がしていくのが一番なのですが、これはかなり痛みを伴いますので、最終手段とします。
まずは、首をゆるめるには手首をゆるめると良いです。 なので、手首を柔らかくしていくと喉も首も柔らかくゆるんでいきます。
手首の骨の親指側に癒着している筋肉をゆるめると首の前面がゆるみます。 手首の骨の小指側に癒着している筋肉をゆるめると首の後面がゆるみます。
手首を軽く握って、親指側と小指側の骨に握っている手の指を当て、手首の周りをグリグリ回すようにして骨に癒着している筋肉を剥がしてゆるめていってください。
頭痛や眩暈が起きたら、まずは上記の2つをやってみてください。 その他の頭痛では、痛みの出ている箇所によって対処法が違ってきますので、その都度ご相談ください。
ここではもう一つ、目の疲れからくるこめかみの頭痛について書いておきます。 これは、目の真裏にある頭皮を剥がすことが有効になります
この部分を爪先でゴリゴリと剥がすように頭皮をこすってください。 後頭部全体を指の先でこすってもいいです。
最終的に頭痛を起こさない体質にしていくのは、やはり上部頸椎の調整が効果的なようですが、これらの方法は、痛みが出た時や痛みが長く続く時の緊急対処法として試してみてくださいね。