


天城流湯治法の奥義ともいわれる“ハンマリング”という施術方法があります。
これは、古来からある本当に熟練した施術家でなければ出来なかった“タッピング”という手技を、誰でも出来るようにした画期的な手法です。
原理は、『振動』によって体の奥深くにある筋肉・筋膜・靭帯などの癒着や固着をゆるめていき、どうしても取り切れない痛みや凝りなどを解消させていくというものです。
これにより、靭帯が固まって引っ張っていることで曲がった背骨なども元の正常な位置へ戻していけるようになります。
本当は、先月にこのハンマリングの神器をもらってくる予定だったのですが、講座当日に不具合が見つかり手元に届くのが遅れています。
今月中には間違いなく出来るようになると思いますので、みなさん楽しみにしていてください。
腕の付け根と足の付け根は、腕や足に行く血液やリンパの通り道になっていますので、極めて重要なポイントです。
こちらの腕の付け根部分の内部の画像をご覧ください。
この部分に血管が集中しています。
腕の付け根にそって、爪先でなぞった時に痛みを感じる人は、この部分の筋肉や靭帯が硬く硬縮してしまっていますので、腕に流れる血流は悪くなっています。
こちらは足の付け根部分の画像です。
この部分に足に行く太い血管が集中しています
もう少し上から見てみましょう。足に行く血管が、骨盤(寛骨)に張り付いている腸骨筋と、骨盤から恥骨に繋がっている鼡径靭帯にはさまれています。
このように足に血液やリンパが行き来する重要ポイントが、腸骨筋と鼡径靭帯の硬直によって潰されてしまうと、足への血流もリンパの流れも悪くなり、それが足のむくみやだるさ、さらには下肢静脈瘤などに繋がっていきます。
また、当然多くの神経の通り道でもあるので、坐骨神経痛や腰のスベリ症なども引き起こします。 この付近をしっかり緩めていくことで、多くの痛みや症状が改善していきます。
ちなみに、左側の腕や足の付け根を押してみて痛いと感じるならば、大腸系のストレスから、右側の腕や足の付け根が痛いならば小腸系のストレスから起きていて、その根本原因は全て咀嚼不足です。
日々のセルフケアとして、充分な咀嚼を徹底すると共に、腕や足の付け根を自分でも爪先をつかってしっかりとなぞるように緩めていくとよいでしょう。