ガンマ波で認知症改善へ

ガンマ波で認知症改善へ

ガンマ波で認知症改善へ

ガンマ波で認知症改善へ

シロハ便り 第187号 2024年8月


 危険な災害級の暑さが続いています。どんなに気をつけていても、突然熱中症になる
こともあります。


 体調がちょっとでもおかしいと思った時には遅い場合もありますので、危険な暑さの時には普段の活動自体を
7〜8割程度に抑えて、普段とは違うんだという意識を持っておくことも必要です。


 今まで大丈夫だったからという認識では追いつかない異常な気温が、普通になってきているということを肝に銘じましょう。


 特に体温よりも気温が高いような異常高温の時には、もはやサウナに入っているというくらいの認識を持ちましょう。


 長時間、サウナに入りながら活動したり運動しては危険なのはわかりますよね。 気をつけ過ぎることはないと思っておきましょうね。


ガンマ波で認知症改善へ

 脳は活動する時に微弱な電気信号を発しています。 それを脳波と言って、周波数によってその呼び方があります。


 周波数とは光や音や電気信号などが、波のように伝わっていく時の、その波の山と谷が1秒間に何回あるのかを数えた数です。


 1秒間にこの波が1回あるのを1Hz(ヘルツ)と言います。 下記の表は、周波数の多い順での脳波の呼び方と周波数、それとその時の脳の状態をまとめたものです。


周波数 状態
ガンマ波 30Hz< 興奮、知覚や意識
ベータ波 14-30Hz 能動的で活発な思考、集中状態 、20Hz以上は緊張状態
アルファ波 8-13Hz リラックス・閉眼時
シータ波 4-7Hz 深い瞑想状態、眠気
デルタ波< 4Hz 徐波睡眠


 この表を見ればわかるように、脳波の周波数が少ないほど脳は睡眠状態になり、周波数が多いほど脳は活発で、知覚や認知機能が高くなります。


 米マサチューセッツ工科大学の研究で、40Hz(ヘルツ)の断続音をマウスに聞かせると、認知プロセスで生じる脳波「ガンマ波」が発生し、アルツハイマー型認知症と関連の深い「アミロイドβたんぱく質」が減ったり、空間記憶が改善したりする結果がみられたそうです。


 これを応用して、40Hzの音を聞くことで、アルツハイマー型認知症の改善に繋げていこうという研究が行われています。


 そこで登場したのが、ニュースZeroでコメンテーターをしている落合陽一氏が代表を務める会社「ピクシーダストテクノロジーズ」と「塩野義製薬」が共同で開発した「ガンマ波変調技術」です。


 これは、日常生活で聞こえる音を40Hzに変調する技術で、これを使ってテレビの音を40Hzにしてしまうスピーカーを開発し提供しています。


 先ほども書きましたが、脳波は電気信号なので、空気の振動である音(音波)とは、同じ波ではありません。しかし、脳波の電気信号の波と音の音波の間で、周波数(Hz)の近い波同士は互いに影響しあっています。


 よく1/fのゆらぎの音を聞くとリラックスすると言われますが、雨の音などはその1/fのゆらぎの音と言われています。 
また瞑想する時などにもシータ波やデルタ波が出やすい周波数の音楽を聴いたりします。


 同じように、認知機能が落ちている人に、脳が物事を知覚し認知する時に発生するガンマ波と同じくらいの周波数の音を断続的に聞かせることで、脳波もその影響を受けガンマ波を出してくることは、かなり納得できる現象です。


 脳の機能向上と音との関係は、今後益々研究が進み、日常生活に取り入れられてくる分野だと思います。


おすすめ

 テレビの音を40Hzに変調してくれるスピーカーが商品化されています。 スピーカー本体を購入してサービス利用料を月額で支払うプランと、スピーカー本体と利用料一括無制限プランとがあります。


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