天城流治療法とは

天城流治療法とは

天城流治療法について

天城流治療法とは

シロハ便り 第189号 2024年10月


 民間療法の治療家として、日本のみならず世界的にもその効果を絶賛されている人がいます。


 杉本錬堂先生というゴッドハンドで、天城流という施術方法です。


 元々は、湯治療法をしていた先生で、静岡県伊豆市のご出身です。 そこで、温泉を観光としてではなく、湯治による心身の癒しや治療として地域振興を起こす活動をされていました。


 実際に地域の行政とも連携し、自治体から補助金を獲得して活動をした実績もあり、当時の厚労省事務次官も説明会に来ていたという話です。


 なかなか行政の支援を受けて活動している民間療法の先生はいませんが、この先生の治療法は約40名の医師が実際の治療に取り入れていたり、医療大国ドイツの大臣からうちで研究させてくれという話も来たくらいで、医学的にも支持されています。


 それで、僕も学んで取り入れていこうと思っています。


天城流治療法とは

 天城流の杉本錬堂先生いわく、まずは咀嚼(そしゃく)が不足しているので、体のバランスを崩し、さらに様々な内臓系の病気を起こすということです。


 要するに、食べ物をよく噛まない、噛む回数が不足している、かたがみをすることで、顎のバランスを崩し、それが骨格全体のバランスを崩すということです。


 ここは、僕の行っている上部頸椎カイロプラクティックにおいても同意見で、顎がズレると頸椎1番もズレます。そして頭の重心が狂うことで、それを支える全体の骨格も歪んでいきます。


 ですので、僕の行っている施術は全体のバランスを最善の方向へ進ませていくことになりますので、整っていってからメンテナンスを続けていけば、とても良い状態を維持しやすくなります。


 ただ、体の細部において痛みを強くしている体の中の“滞り(とどこおり)”が取れてくるのに時間がかかる場合もあります。


 僕がこの天城流に興味を持ったのは、今まで時間のかかっていたその“滞り”に対して的確にアプローチすることが出来る手法だったからです。


 そしてまた、この天城流の手技は、治療家でなくても素人さんがやっても出来る手技でしたので、みなさんの日々のセルフケアとして使って頂けます。


 ですので、今後は、みなさんの気になる症状に対して、自分でケアできる方法をどんどんアドバイスしていきます。


 また、天城流では、難病治療にも効果を発揮しているそうなので、そのような症例報告を学びながら、お伝えできるものはお伝えしていこうと思います。


 天城流の手技としては、基本的には骨に癒着した筋膜の滞りを剥がしていくようなものです。 そして、痛みや凝りを感じる部位にはほぼ触らず、症状を出している場所から遠くにあり問題を起こしている部位にアプローチしていきます。


 僕もギックリ腰のトリガーとなっているのは、ふくらはぎだと今までお伝えしてきましたが、天城流でも同じ考えでした。


 ただ、その問題となっていたふくらはぎへのアプローチ方法が、とても独特でおもしろく、誰にでも出来る手技で改善が早くなります。


 僕もまだまだ、触りだけしか学んでませんが、それでも実際にやってみると効果は抜群で、それを体感した方もすでに多くいらっしゃると思います。


 まずは、なかなか改善に時間がかかっていた、肩の痛み、五十肩、坐骨神経痛の対処方法を学びましたので、それらの症状のある方から順次やり方を教えていきますね。


 また、自覚症状がなくても肩こりがあったり、腰の張りが強くなっていたりすることもあります。 問題が起こっていてもそれを自覚できないことが、体の痛みや問題を大きくしてしまう一番の要因です。


 なので、自覚症状がなくても、仕事でパソコン仕事が多かったり、ずっと座りっぱなしで仕事をしていたりする人は、肩や背中、腰などを柔軟に緩めるセルフケアを覚えておくと良いと思います。


 あと、咀嚼についてちょっと触れましたが、実際にかたがみをする癖のある人は、普段メインで噛んでいる方に内臓系の病気が出やすいそうです。


 つまり、右側ばかりで噛んで食べる人は、食道の右側で飲みこみ、しかも咀嚼不足なので充分に噛み砕いていない食べ物が右側に偏って常に体内へ入っていくことになります。 すると、そのような人は、体の右側にある内臓に問題が出てくるということらしいです。


 ただ、内臓の病気や問題も、その発生プロセスから、関連した体の滞りのある部位をしっかり緩めてあげれば、内臓の問題が改善していくそうで、とてもおもしろい手技だなと思います。


 このような知識もしっかり学んで、お伝えしていきますので、楽しみにしていてください。